OpenAIの報告書は、全体的なユーザー数と利用数の伸びを計測しているだけでなく、ログインユーザーが最初にアカウント登録した時期に基づいて総利用数を分解した分析も行なっている。これらのグラフから、ChatGPTの最近の成長の多くの部分が、日々の利用数を増やしている古いユーザーよりも、むしろ新たに獲得したユーザーに依存していることがわかる。

長期ユーザー1人当たりの一日平均メッセージ量の観点から言うと、ChatGPTにはふたつの明確な急成長期があったようだ。ひとつ目はだいたい24年9月から12月までの時期であり、o1プレビューモデルとo1ミニモデルのリリースと重なる。その後、ChatGPTのユーザー1人当たりの平均メッセージ量はほぼ横ばいとなるが、4月にo3およびo4ミニモデルがリリースされると、再び6月まで利用が大幅に増加した。

しかし6月以降、ChatGPTの既存ユーザー(25年第1四半期以前にサインアップしたユーザー)の1人あたりのメッセージ量は、丸3カ月間にわたり際立った横ばいが続いている。前四半期における全体的な利用数の伸びは、もっぱら4月以降にサインアップした新しいユーザーの牽引によるものである。そのような新規ユーザーの多くは、まだLLMの利用を始めたばかりだ。

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図 5:週間アクティブユーザー1人当たりの一日の送信メッセージ量(サインアップ日に基づくコホート別)。サンプルはChatGPT消費者向けプラン(無料、Plus、Pro)ユーザーのみを考慮。報告値は過去90日間の移動平均であり、各コホートが完全に形成された90日後からの数値が報告されている。Y軸は、23年第1四半期コホートの最初の報告値を基準として標準化した指数。
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新規ユーザーがChatGPTのメッセージ量を増加させている一方で、長期ユーザーの一日あたり平均利用量はここ数カ月、伸びが止まっている。

IMAGE: OpenAI

GPT-5モデルの最近の波乱含みのリリースが、今後数カ月の間に再びユーザー1人当たり平均メッセージ量の大幅な増加につながるかどうかは、これから判明する。もしそうならなければ、ChatGPTの既存ユーザーが一日に平均してこのサービスを利用する量について、少なくとも一時的な上限が見えているのかもしれない。

ChatGPTユーザーは一般的な人口集団よりも若く、かつては男性が多かった

一般的に若者は新しいテクノロジーを受け入れる傾向が強いが、ChatGPTのユーザー層のうち、人口統計上最も若い層が占める割合は特筆すべき大きさだ。OpenAIの調査サンプルにおいて年齢を明らかにしたユーザーのうち、実に46%が18歳から25歳だった。18歳未満でChatGPTを利用している人(今回のサンプルにはまったく含まれていない)も間違いなく相当数いることを考慮に入れれば、OpenAIのユーザーの半数を超える相当な数が、おそらく直接的な体験として20世紀を覚えているような年齢ではないだろう。

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図18:典型的な男性/女性ファーストネームによる週間アクティブユーザー数の内訳。110万件のChatGPTアカウントで構成される均一なサンプルを使用し、ユーザーを除外する際は、ほかのデータセットを分析する際と同じ原則に従った。これはセクション3で説明したものとは別のサンプルであることに注意。ファーストネームは、公開集計データセットまたは名前と性別の関連性データを使用して、典型的な男性名と女性名に分類されている。
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名前で性別を推定した分析によれば、当初のChatGPTのユーザーは男性が大多数だったが、徐々に性差がなくなっていった。

IMAGE: OpenAI

OpenAIはまた、社会保障データと、世界性別名前登録簿の有力な男性名または女性名のリストを使用して、ChatGPTユーザーの大規模なサンプルにおける可能性が高い男女比を推定した。この分析により、22年後半にChatGPTがリリースされた当初は、週間アクティブユーザーのおよそ80%が男性だった可能性が高いことがわかった。25年後半にはその比率がひっくり返り、女性の可能性が高いユーザーがわずかに半数を超える(52.4%)までになっている。

人々は仕事以外の目的でより多く利用している

LLMが職場に革命をもたらす可能性があるというあらゆる議論にもかかわらず、OpenAIによれば、ChatGPTのすべての利用の大部分は、ビジネス上の生産性とは無関係である。この研究によれば、(LLMベースの分類システムによって識別された)仕事以外のタスクは、24年6月にはChatGPTの全メッセージの約53%だったが、25年6月時点では72.2%に増加している。