自社のAIモデル Claudeにおけるコンピュータ操作機能「Computer Use」のさらなる強化
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米Anthropicは、自律型AIエージェントを開発するシアトルのスタートアップ企業Verceptを買収したと発表した。この買収により、自社のAIモデル「Claude」におけるコンピュータ操作機能「Computer Use」のさらなる強化を図る。Verceptの既存製品であるデスクトップアプリ「Vy」は30日以内にサービスを終了し、同社の開発チームはAnthropicに合流する。

(画像:Anthropic)
米Anthropicは2026年2月25日、コンピュータ画面を視覚的に理解し自律的に操作するAIエージェントを開発する米Verceptを買収した。買収総額などの詳細な条件は公表されていない。

【画像付き記事全文はこちら】Anthropicが買収した「Vercept」とAIエージェント「Vy」とは?Anthropicが買収した「Vercept」とAIエージェント「Vy」とは?
(図版:ビジネス+IT)
Verceptは2024年に設立されたシアトルを拠点とする非公開企業であり、アレン人工知能研究所(Ai2)の元研究者らによって立ち上げられた。同社は2025年1月に1600万ドルの資金調達を実施し、元Google CEOのエリック・シュミット氏らが投資家として名を連ねていた。Verceptが開発したMac向けデスクトップアプリケーション「Vy」は、クラウド上ではなくユーザーのローカル環境で直接動作し、画面上のUI要素を人間と同様に視覚的に解釈してタスクを自動化する機能を提供していた。
今回の買収の主な目的は、Anthropicが提供するAIモデル「Claude」のコンピュータ操作機能である「Computer Use」を強化することにある。Verceptのチームが持つコンピュータビジョンやAIエージェント設計の専門知識を統合することで、人間がキーボードを操作するように、Claudeがライブアプリケーション内で複数のステップにわたる複雑なタスクをこなせるように開発を進める。
買収に伴い、Verceptがこれまで提供してきた「Vy」などの外部向け製品およびサービスは、今後30日以内に終了する。Kiana Ehsani氏、Luca Weihs氏、Ross Girshick氏を含むVerceptの開発チームはAnthropicに合流し、専らClaudeのコンピュータ操作機能の向上に従事する。また、Verceptは既存ユーザーに対し、代替手段としてClaudeの利用を推奨する通知を行った。
この買収は従来のRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)業界にも影響を与えており、買収発表の同日には大手RPAベンダーであるUiPathの株価が3.6%下落した。AIが視覚的にあらゆるアプリケーションを操作する技術は、特定のシステム連携や複雑な設定を必要としてきた従来型のRPAツールと競合する領域となる。
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