Windows Latestは4月5日(現地時間)、「New Copilot for Windows 11 includes a full Microsoft Edge package, uses more RAM」において、Windows 11のMicrosoft Copilotアプリが刷新されたと伝えた。

従来のWinUIを用いたネイティブバージョンのCopilotアプリは廃止され、新たにWebView2(EdgeベースのUI技術)を用いたバージョンに置き換えられたという。

新しいCopilotはいつ・どのように置き換わったのか?

この変更は、Microsoft Storeアプリから確認可能だという。その理由として、Microsoft Storeアプリで「Copilot」を検索すると、インストール済みであっても「インストール」ボタンの表示を確認できることが挙げられている。

しかしながら、筆者の環境で検証したところ、Microsoft Storeアプリに「インストール」ボタンが存在し、このボタンからインストールしていないにもかかわらず、Windows 11のCopilotアプリが新しいCopilotに置き換わっていることが確認された。

設定アプリ→「アプリ」→「インストールされているアプリ」から更新日時を確認すると4月2日となってり、同日に更新プログラムをインストールしていないことから、Copilotは自動アップデートによって入れ替わったとみられる。

Copilotはなぜ重くなった?WebView2ベースの仕組みとは

新しいCopilotのバージョンは146.0.3856.97で、Microsoft Edgeと同じバージョン番号が割り当てられている。インストール先フォルダーの「C:\Program Files (x86)\Microsoft\Copilot\Application」を確認すると、バージョン番号と同一のフォルダー「146.0.3856.97」が存在し、その内部にはEdgeの完全なパッケージのインストールを確認することができる。

Windows Latestはこの一連の状況から、Copilotアプリの仕組みが気になったとして調査を実施。この調査によると、新しいCopilotアプリはWebView2コンテナ内で専用アプリとして動作するEdgeインスタンスを搭載したハイブリッドWebアプリとされる。なお、この内包されたEdgeは完全なEdgeのコピーではなく、独立した環境を設けるためのフォークバージョンとされる。

Copilotのメモリ使用量はどれくらい増えたのか?

Windows Latestによると、従来のCopilotアプリのメモリ消費量は100MB未満に抑えられていた。一方、新しいCopilotではバックグラウンド状態でも最大500MB程度を消費し、操作中には最大1GBに達するケースが確認されている。

この変化は単なる増加ではなく、従来比で最大約10倍に相当する大幅な増加だ。特にメモリ容量が限られる環境では、常駐アプリとしての負荷が無視できない水準に達している。

また、新しいCopilotはWebView2ベースで動作するため、内部的にEdgeの実行環境を保持する構造となっている。この仕組みにより、単体のアプリでありながらブラウザ相当のリソースを消費する設計となっている点も、メモリ増大の要因とみられる。

応答速度自体に大きな変化は報告されていないが、バックグラウンドでのリソース占有が増えたことで、システム全体のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性がある。

Windows 11の改善方針と矛盾しているのか?

Microsoftは2026年3月20日に公開したWindows 11の改善計画において、「よりスムーズで応答性の高いアプリ体験の提供」を掲げ、主要コンポーネントのWinUI3への移行を進める方針を示している。

しかし、今回のCopilotアプリはこの流れとは異なり、ネイティブ実装であるWinUIから、WebView2ベースの構造へと移行した。結果としてメモリ消費は増大し、軽量化・効率化という方針とは逆方向の実装となっている。

もちろん、Web技術を活用することで開発効率や機能更新の柔軟性が向上するという利点はあるが、ユーザー体験の観点ではリソース消費の増加という明確なトレードオフが発生している。

特にCopilotはOSに統合された機能であり、常時利用される可能性が高い。そのため、単体アプリ以上に軽量性が求められる存在だ。今回の変更は、Windows 11全体の品質向上を掲げた同社の方針と整合しているのか、疑問が残る結果となっている。