NVIDIAの超解像技術「DLSS5」の紹介映像が、日本含む複数の地域で閲覧不可になっていることが報告され、話題となっている。海外メディアTweakTownなどが報じている。

NVIDIAが提供する「DLSS(Deep Learning Super Sampling)」は、低解像度でレンダリングされたゲーム画面をアップスケールすることで、マシンの負荷を抑えつつ高画質を得ることができる技術だ。最新バージョンとして、ニューラルレンダリングモデルを採用した「DLSS 5」の技術デモ映像が3月17日にお披露目された。

そんなDLSS 5の映像であるが、4月6日にYouTubeで同動画が閲覧できなくなっているとの報告が上がった。実際に確認してみると、動画は再生できず、「La7のコンテンツが含まれているため、お住まいの地域では著作権上の問題で権利所有者によりブロックされています」との文言が表示される。このLa7は、どうやらイタリアの放送局である模様だ。

なお、La7にて当該動画が用いられたのは現地時間4月4日とみられ、同日を期にNVIDIAの映像を取り扱ったクリエイターからも、La7の著作権侵害を理由に自身の動画がブロックされたという声が上がっている。NVIDIAの元動画だけでなく、影響は広範囲に及んでいるようだ。現時点ではNVIDIAやYouTube、La7などからの公式声明は確認できない。

@TeamYouTube @YouTubeCreators You guys seriously need to fix your Content Detection system. This is insane.

Anyone can grab a third-party piece of footage (game trailer, for example- or in this case, DLSS5 footage from Nvidia) and just claim it as their own because THEY used it… pic.twitter.com/dVrUcCbuuF

— TheDezembro (@TheDezembro) April 4, 2026

YouTubeでは、このように“二次利用あるいは転載されたコンテンツ”の権利を侵害しているとしてオリジナルの動画や楽曲が閲覧不可となるケースが多発しており、今年1月には、あるアーティストの楽曲を使用したリズムゲームのプレイ動画がブロックされる例なども話題となっていた(関連記事1、関連記事2)。二次利用者または第三者による報告に基づくブロックである可能性も否定できないものの、YouTubeの自動コンテンツ識別システム「Content ID」によって誤判定を受けた可能性が指摘されている。

ところで、今回削除されたDLSS 5の紹介映像内では、『バイオハザード レクイエム』や『Starfield』などの作品に同技術を適用した様子を技術デモとして公開。登場人物のビジュアルなどが“生成AIらしい”タッチに変更される点は物議を醸した。なお、その後NVIDIAのCEOであるJensen Huang氏は海外メディアのインタビューにて、一般的な生成AI技術とは異なり、開発者がアートスタイルを細かくコントロール可能であることなどを説明している(関連記事)。今回の削除はこうした騒動とは無関係とみられるが、違ったかたちで再び注目を集めたようだ。