半導体産業に君臨する米エヌビディアと台湾TSMC。その強みは技術力の高さだけでなく、開発ツールの提供や請負企業との協力体制の構築にある。
>>特集「世界経済入門2026」はこちら
2025年の世界の半導体企業売上額の1位は米エヌビディア、2位は台湾TSMCだ(図)。3月19日時点でエヌビディアは世界全企業の時価総額ランキングでトップの4.38兆ドル(約700兆円)と日本のGDP(国内総生産、663兆円・25年)を超え、TSMCも1.76兆ドル(約280兆円)となっている。両社がここまで大きく成長してきたのは、生成AI(人工知能)の需要をうまく捉えたからだ。
エヌビディアは半導体設計を受け持つ「ファブレス」(自社工場を持たない)企業であり、TSMCは半導体製造を受け持つ「ファウンドリー」(製造受託)企業である。エヌビディアは生成AIに適したGPU(グラフィックス半導体)を開発し、その製造をTSMCに委託している。そして、微細化など他の追随を許さない高度な技術を持つTSMCがGPUを製造し、市場に供給することで世界的な地位を築くようになった。
AIは単なるブームではない。どのような市場調査…
残り2355文字(全文2855文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

