The Claude website is seen on a laptopアンソロピックはClaude加入者に向けて、ピーク時間帯の利用上限を調整した。illustration by Michael M. Santiago/Getty Imagesアンソロピックはピーク時間帯におけるClaudeの利用上限を調整した。こうした変更は、同社の計算処理能力に負荷がかかっていることを示している。国防総省がアンソロピックを事実上ブラックリストに載せる動きを見せた後、関心が急速に高まった。

Claude(クロード)の快進撃が続く中、その計算処理能力への負荷が浮き彫りになっている。

今週初め、アンソロピック(Anthropic)はClaudeの無料版、Pro版、Max版の利用上限を調整した。週ごとの上限自体は変わらないが、アンソロピックが太平洋時間午前5時から午前11時までと定めるピーク時間帯にClaudeを利用すると、上限に達するまでのペースが速くなる。

国防総省は国家安全保障のためではなく"アンソロピックを罰する意図で動いた"可能性があると、判事は指摘した | Business Insider Japan

国防総省は国家安全保障のためではなく”アンソロピックを罰する意図で動いた”可能性があると、判事は指摘した | Business Insider Japan

Claudeの開発に携わるタリック・シヒパー(Thariq Shihipar)氏はXで、「影響を抑えるためにさまざまな効率化を進めてきたが、特にPro版のプランでは、約7%のユーザーが、以前であれば達しなかった利用上限に達することになる」と説明。「トークン消費の大きいバックグラウンド処理を実行する場合は、その処理をオフピーク時間帯に移すことで、利用制限に余裕を持たせることができる」とした。

タリック氏のXの投稿。タリック氏のXの投稿。X.com

同氏は、「不便に感じている人がいることは理解している。今後も効率的なスケール拡大に向けて投資を続け、進捗状況については随時共有する」と述べている。

アンソロピックは、CEOのダリオ・アモデイ(Dario Amodei)氏が国防総省に対し、自社AIモデルへの自由なアクセスを認めない姿勢を示して以降、幅広い層からの関心が急激に高まっている。なおアモデイ氏は、同社の主力は企業向け事業であるとこれまでに説明している。

競合他社と同様、アンソロピックも計算処理能力の配分を調整する中で、急成長に伴うひずみに直面している。オープンソースのAIエージェント「OpenClaw(オープンクロー)」のようなツールの登場により、ユーザーはこれまで以上にAIの能力を引き出せるようになった。一方で、エージェントの急増は、計算処理能力の消費がかつてない水準に達していることを意味する。

OpenAIは今週初め、かつて人気を博したTikTok風のAI動画生成アプリ「Sora(ソラ)」を打ち切ると発表した。計算処理能力を中核サービスに集中させるためだ。

2025年12月には、アモデイ氏が将来の需要を見据えた巨大データセンター建設に向けたOpenAIのCEO、サム・アルトマン(Sam Altman)氏の積極的な投資計画について、揶揄とも受け取れる発言をしている。マイクロソフト(Microsoft)やグーグル(Google)などの巨大テック企業は、AI競争での主導権を握るべく巨額の資源を投じてきた。

アモデイ氏はニューヨーク・タイムズ(The New York Times)のディールブック・サミット(Dealbook Summit)で、「ある程度のリスクが避けられないのは事実であり、それを否定するつもりはない。しかし同時に、リスク管理が十分でないまま、軽率な賭けに出ているプレーヤーもいると思う」と述べている。

オープンAIとアンソロピック、投資するならどっち? 2026年最大のIPOとなりそうな2社を比較 | Business Insider Japan

オープンAIとアンソロピック、投資するならどっち? 2026年最大のIPOとなりそうな2社を比較 | Business Insider Japan