OpenAI CEO Sam Altman onstage at an event in Washington, DC, March 2026サム・アルトマン率いるOpenAIは、広告事業の推進に大きな野望を抱いている。 Anna Moneymaker/Getty Imagesあなたは高い確率でChatGPTを使っている。そして、その利用に料金を支払っていない可能性も高い。実際、利用者の大半は無料で利用している。OpenAIは、こうした非課金ユーザーを広告によって収益化しようとしている。

サム・アルトマン(Sam Altman)とOpenAIは、この分野に本腰を入れ始めている。

彼らは「Sora(ソラ)」のような脇道の取り組みを切り捨て、プログラマー向けツールで急成長を遂げているライバル企業アンソロピック(Anthropic)に追いつこうとしている。

OpenAIも、ついにChatGPTの料金を見直し。「使い放題プラン」廃止も示唆 | Business Insider Japan

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ただし、OpenAIは、今後も課金しない層からも収益を得ようとしている。その手段が広告表示だ。

そして、リサーチ会社モフェット・ネイサンソン(Moffett Nathanson)のアナリストによるこのグラフが、その理由を説明している。

chart describing ChatGPT's user base, divided between free/low fee users, who may see ads, and paid users who will not see adsChatGPTには多くのユーザーがいるが、有料サービスを利用しているのはごく一部に過ぎない。残りのユーザーは広告を見ることになるだろう。MoffettNathanson

話はシンプルだ。1月時点で、ChatGPTには約9億人のユーザーがいた。しかし、その内の8億5000万人は、サービスの利用に収益をほぼ、あるいは全く生まないユーザー。そこでOpenAIは、こうした収益性の低いユーザーに広告を表示することで、安定した収益源へと転換しようとしている。なお、月額8ドル(約1264円)の最も安価な有料プランの利用者にも無料ユーザーと同様に広告が表示される。

要点はこれだけだ。

とはいえ、ここまで読んだ人のために補足すると、OpenAIは産声を上げたばかりの広告事業がすでに成果を出し始めていると主張している。広告開始からわずか2カ月で、年間1億ドル(約158億円)の収益規模に達する見込みだと述べている一方で、まだ道のりが長いのも事実だ。

同社は、本格的な広告ビジネスに必要な体制や技術の整備を始めたばかりで、営業責任者としてメタ(Meta)の元幹部を採用したばかりだ。しばらくは、ChatGPTの広告は広告主が試験的に試しはするものの、主力としては位置づけない段階にとどまるだろう。

アナリストのマイケル・ネイサンソン(Michael Nathanson)氏によると、同社は当初、広告主に対してCPM(1000インプレッションあたりの単価)60ドル(約9480円)を想定していたが、事業が軌道に乗るまではCPM15ドル(約2370円)前後で妥協しているようだ。

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