
<ダービー卿CT>スズハロームでレースを制した藤懸は喜ぶ(撮影・郡司 修)
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雨が降りしきる中山に衝撃が走った。4角を14番手で回ったスズハロームが直線一気の差し切りV。殊勲の藤懸は「ペースが流れていたので、あとはどれだけ脚を使ってくれるかと思っていたけど、差し切るんだから大したもんだと思う」と相棒を絶賛した。驚異の末脚は次点に0秒5差をつける上がり3F最速33秒8。前を行く13頭をまとめてなで斬りしてみせた。
鞍上はこれが重賞2勝目。初Vとなった21年6月のマーメイドS(シャムロックヒル)はコロナ禍で、競馬場入場は指定席券購入者のみに限定されていた。「お客さんがいるところで、今までやってきたことが出せたので良かった」。大勢のファンに拍手で迎えられて喜びも倍増。1着が確定すると、笑顔で両手を高々と突き上げた。
同馬は24年CBC賞2着以降、長らく低迷が続いたが見事に復活。牧田師は「休養したことで精神的な面が良くなった」と話す。その半年間の休養を経て、復帰戦となった昨年11月からコンビを組む鞍上は「重賞から遠ざかっていたんですけど、リステッド(前走洛陽S)を勝って、この舞台に来られたのがとても良かった。この子が(重賞を)勝てたことが本当にうれしい」と喜んだ。
次走について、指揮官は「安田記念(6月7日、東京)に向かいます」と宣言した。直線の長い東京は持ち味の末脚を存分に生かせる好舞台。精神的にも、肉体的にも大きく成長したスズハロームが、勢いそのままにG1に挑戦する。
◆スズハローム 父サトノダイヤモンド 母アイライン(母の父ローレルゲレイロ)20年3月11日生まれ 牡6歳 栗東・牧田厩舎所属 馬主・森達郎氏 生産者・北海道新冠町のアラキフアーム 戦績21戦6勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億5485万円 馬名の由来は冠名+夢(ヘブライ語)。
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