デベロッパーのMega Critは4月3日、『Slay the Spire 2』ベータブランチ向けのアップデートv0.102.0を配信した。今回のアップデートでは特にモンスターのバランス調整に焦点が当てられている。

『Slay the Spire 2』はMega Critが手がけるデッキ構築型ローグライクゲームだ。2017年に早期アクセス配信を開始し人気を博した『Slay the Spire』の続編として、今年3月6日にリリースされた。本作では、プレイヤーは三層に重なる塔をモンスターとの戦闘を挟みながら登頂していく。戦闘は毎ターンデッキから引かれる5枚のカードの中から行動を選択して進行。カードは戦闘報酬などで1枚ずつ入手でき、塔を登るたびにデッキ構成が変化していく。こうしたローグライク要素による予測不能なプレイ体験が、本作の大きな特色となっている。

そんな本作に向けて4月3日、ベータブランチ向けにv0.102.0の配信が開始。なかでも今回注目を集めているのが「蠢く群生体」の強化だ。「蠢く群生体」とはAct1に登場するエリートの一体。最大の特徴は、1ターンに一定以上のHPを失わなくなる「硬い殻」という固有能力だ。「蠢く群生体」の初期体力は80付近だが、現時点の性能では15以上のダメージを受けない。順当にダメージを与えていっても6ターンは必要になる。この仕様から、ループコンボや大火力を使った1ターン攻略も不可能となっており、デッキ構築によっては攻略難易度が高い。火力と耐久力の両方を併せもった強力なモンスターだ。

今回のアップデートではそんな「蠢く群生体」を強化する調整が実施。行動サイクルが「すべてのターンで攻撃する」というかたちに変更され、さらに「ダメージ量がわずかに上昇」しているという。従来の「蠢く群生体」には、ブロックを得て筋力を自身に付与するターンがサイクルに含まれていたが、今回の調整によって全ターンでプレイヤーに攻撃をしてくるより好戦的なエリートとなった。またダメージ量も上昇したため、プレイヤーはより慎重なダメージ管理が必要となりそうだ。

実は「蠢く群生体」に調整が入るのは今回で3度目となる。最初の調整は、ベータブランチ向けパッチv0.100.0によるもので、「硬い殻」の値が20から15に調整され、受けうるダメージがさらに減少したほか、火力も強化。捨て札に「めまい」を追加する効果も増加されるなど大きな強化を受けた。しかしその翌週に配信されたv0.101.0では「当初は弱すぎたが、その後強くしすぎた」として火力が弱体化。また「めまい」も設計意図に反していたとして削除。全体的にバランスが取れているとしながら、もし弱すぎると感じられる場合には、将来的に数値を調整して強化することが伝えられていた。v0.102.0の配信ではさっそくそんな宣言どおり、再び強化がおこなわれたかたちだ。

なお、Mega Critはベータブランチに向けたアップデートについて、実験的な変更を取り入れて、プレイヤーの反応をうかがいながら微調整を繰り返していくという方針を表明している(関連記事)。今回の「蠢く群生体」に対する細かなアップデートも、そうしたバランス調整の一環なのかも知れない。大きな騒動となったベータブランチ向けのv0.100.0パッチも、その後のパッチを含めて現時点でも正式版には未配信となっている。プレイヤーの反応を確認して、スタジオが満足のいくクオリティに達した時点で正式パッチがリリースされるのだろう。

ちなみにv0.102.0パッチでは他に、同じようにベータブランチ内で調整が繰り返されているドアメーカーに強化調整が入っている。また、カードのバランス面では、サイレントの「墨の刃」が、「このターン、アタックをプレイするたび、ターン終了時まで筋力2を得る」という効果から、「インクエンチャントが付与されたナイフを2枚手札に加える」という効果へとリワーク。この新しい「インクエンチャント」は、2の追加ダメージと1の脱力をカードに付与する。カードにエンチャントを付与するという効果をもっている。気になる方はパッチノート(英語)を確認してほしい。

『Slay the Spire 2』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。なおベータブランチを適用するには、Steamライブラリから『Slay the Spire 2』を右クリックしてプロパティを選択し、「ゲームバージョンとベータ」から「Public-beta」を選択することで反映される。

【UPDATE 2026/04/03 20:05】
見出しの表現を調整