自動運転となったタクシーは新たなエンタメ空間に

今回の運行実証は、完全な自動運転を実現したロボットタクシーの時代に向けて、タクシーに移動だけでなくエンタメとの連携による車内体験価値の向上に狙いがあると、S.RIDEの橋本洋平社長は話す。

S.RIDE 橋本洋平社長

S.RIDEは、配車をメインとするビジネスマンをターゲットとしたサービスとして、乗客やドライバーのメリットを最大化し、すぐ呼べる、確実に乗れる、快適に移動できるという3点を強みに成長。今後もこちらをメインの事業として深化させていくとする一方で、新しい探索領域も大きく2つ見据えているという。

そのうちの1つが自動運転によるロボットタクシー時代の到来。配車アプリからロボットタクシーが呼べて乗れるだけではなく、ソニーグループ傘下であることを活かして、グループ内のIPコンテンツや車載技術を組み合わせ、乗客がどのような新しい体験ができるかという点を探索ポイントにしているとのことだ。

実際に中国では、カラオケがロボットタクシーにおける大きなキラーコンテンツの1つになっているという。運転手が居ないため、タクシー内がよりプライベート空間として認識されるようになることから、コンテンツに没頭するできるようなサービスとの相性が良いと橋本社長は説明する。

今回の運行実証では、「CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2026」に結束バンドが登場することに合わせて、「ぼっち・ざ・ろっく!」とのコラボを実現。「”ぼっち”たちとぼっちになれる空間を」と掲げている。

ソニーグループのIPや車載技術、ムービーズのロボットタクシー技術を組み合わせることでどういった体験ができるのかを実感してもらい、将来に向けて声を聞いていきたいと述べた。

ソニー Mobility事業部門 開発部 技術1課の若林孝行氏は、「目的地に着くまでの時間をただ過ごすだけではなく、人生の記憶に残るような没入空間を作りたい」という。

ソニー Mobility事業部門 開発部 技術1課 若林孝行氏

今回は、CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2026という熱狂や感動を生むライブイベントの期間で、「ぼっち・ざ・ろっく!」とのコラボとなり、「会場に向かう移動そのものもエンターテインメントの力でさらに特別なものに変えていきたい」と話した。