
誘導馬宛に届いたたくさんの手紙
3月31日にミューチャリーが10歳の誕生日を迎えた。2021年に地方所属馬として初のJBCクラシック制覇を果たし、同年のNARグランプリ年度代表馬に輝いた地方競馬の星は、23年のダイオライト記念(競走中止)を最後に引退。誘導馬に転身し、競馬場で後輩たちをコースへいざなっている。
開催がない時は、ちばシティ乗馬クラブで乗馬として生活している。現役時は気の強さで知られたが、「頭が良くて覚えが早いですよ。大人しいので、乗馬クラブのお客様にも人気があります」と、インストラクターで船橋開催中は誘導馬に乗っている木村聡美さん。賢さを生かし、乗馬の大会でも障害に馬場馬術にと活躍している。
乗馬クラブの利用者には、かつて競馬で大活躍していたことを知らない人も多いそうだが、誕生日に小物やニンジン、リンゴなどのプレゼントが届くという愛されぶり。また、見学にきた幼稚園生にも優しく接し、「ありがとう」という手紙が届く。
穏やかな日々を送っているが、競馬場では時折、過去の自分を思い出すのかスイッチが入ることがあると木村さん。特にエルデュクラージュと一緒の時は、ともに重賞ウィナーとしてのプライドがぶつかるのか少し落ち着かなくなるという。
船橋には、ほかにもリッカルドなども誘導馬として登場する。今回は乗馬クラブでお留守番のミューチャリーだが、誘導馬として開催に来る時はキャロッタ門からすぐの誘導馬厩舎でファンを待っている。(浩)