
写真は国際エネルギー機関(IEA) のビロル事務局長。トルコ・イスタンブールで3月撮影。REUTERS/Dilara Senkaya
[オスロ 1日 ロイター] – 国際エネルギー機関(IEA) のビロル事務局長は1日、米イスラエルとイランの交戦に伴う石油供給の混乱が、4月以降に欧州でも顕在化するとの見通しを示した。交戦開始以来、中東の主要なエネルギー施設約40カ所が被害を受け、復旧に時間がかかるため「史上最大規模となる極めて深刻な供給混乱に向かっている」と強調した。
交戦開始後、関連施設への攻撃や輸送の要衝ホルムズ海峡の閉鎖により、ビロル氏は石油の供給が1200万バレル以上減少したと指摘。「液化天然ガス(LNG)の供給減少に加え、4月の石油供給減は3月の2倍に達する見込みだ。インフレにつながり、多くの国の経済成長を押し下げるだろう」とポッドキャストで語った。今回の供給面への打撃は、1973年と79年の2度の石油危機、2022年のロシアによるウクライナ侵攻に伴うロシア産ガスの供給減を合わせたものよりも深刻だと指摘した。
3月には交戦前に積み込まれた石油やLNGの到着分があったが、4月には供給減の拡大が見込まれると説明した。ジェット燃料と軽油の不足を特に問題視し「アジアで見られる影響が4月か5月には欧州にも波及するだろう」と言及した。
IEAでは、加盟国が4億バレルの戦略石油備蓄放出で合意している。ビロル氏はさらなる放出を検討していることを改めて示した。
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