Samsung「Galaxy Tab S11」と、2台のSonosスマートスピーカー「Era 100」
気軽に、家中いつでもどこでも映像配信が楽しめるタブレット。筆者は日頃iPad Pro(M4)を愛用しているが、先日のレビュー記事で、Samsungの「Galaxy Tab S11」の映像/サウンドクオリティにも驚き、“鑑賞デバイス”としてのタブレットの可能性に開眼した。
そこで今回は、iPad Pro(M4)やGalaxy Tab S11を外部スピーカーと組み合わせ、さらにサウンドをグレードアップする方法を探してみたい。
セレクトしたのはSonosのスマートスピーカー「Era 100」(直販価格32,800円※2026年3月現在)である。ワイヤレススピーカーといえば、Bluetoothスピーカーを思い浮かべる方がほとんどだろう。本機もSBCとAACのコーデックに対応するが、Wi-Fi機能も搭載し、AirPlay 2やNASなどのミュージックサーバーからの再生、各種ストリーミングサービスの直接再生も可能となっている。
映像にも音楽にも、両刀で使えると踏んだSonosのスマートスピーカー。最も小型なEra 100を2台使って、何をどこまでできるのか。細かいところまで使い倒してみた。
Sonos「Era 100」Sonos「Era 100」とはどんなスピーカーなのか
Sonosは、Wi-Fiに繋がるスマートスピーカーやサウンドバーなどを展開している米国のメーカーだ。Sonosアプリを使って、複数の製品を連携させ、自在にコントロールすることができる。ニーズが高まっている屋外利用向けのスマートスピーカーも展開し、マルチルームオーディオに留まらない製品開発を行なっている。
マルチルームオーディオをやろうとしたら、何本ものケーブルを家中に配線するしかなかった2000年代の初頭から、創業メンバーはネットワークを介して安定した再生を実現するにはどうすればいいかを研究していたという。当時、自分がどんなオーディオ機器を使っていたかを思い出すと、彼らの執念と情熱に脱帽するしかない。
Sonos「Era 100」
Era 100は、モノラル仕様だった「Sonos One」の後継モデル。単一筐体のスピーカーだが、内部には緻密に計算された角度で左右に向かって搭載2つのツイーターを配置し、25%大型化したウーファー1基によるステレオサウンドが再生できる。独自設計のウェーブガイド技術によって音の拡散性も最大化し、ワイドなサウンドステージを展開するという。
3つのクラスDデジタルアンプも内蔵し、各スピーカー独自の音響構造に合わせてチューニングされている。

世界の音楽シーンを牽引するアーティストやクリエーターたちを加えたサウンドチューニングはSonosの売りだ。作り手の視点を加えて洗練されたサウンドは、部屋の音響特性に応じてイコライザーをチューニングする「Trueplay」によってさらに精度を高めることができる。測定には、内蔵マイクを使うクイックチューニングと、iOS端末の内蔵マイクを使うアドバンスドチューニングの2種類があって、後者はより高度なチューニングができるそうだ。
コントロールはSonosアプリに加え、Sonos Voice Controlなどの音声コントロールによっても行なえる。本体のタッチ操作で、ボリューム調整や曲送りといった基本操作も可能だ。
ネットワーク入力とBluetoothに加え、「Sonos Line-in Adapter」(2,980円)を使った3.5mm AUX入力も可能。ネットワーク接続は、アダプターを使用すれば有線LANにも対応する。「Sonos Combo Adapter」(6,480円)は、有線LAN入力と3.5mm AUX入力の両方に対応するアダプターだ。
背面のBluetoothボタン
2台のEra 100を用意すると、ワイヤレススピーカーの定番であるステレオペアリングはもちろん、Sonosのサウンドバーと組み合わせることで、リアスピーカーとしても活用可能だ。
Wi-Fiは、802.11 a/b/g/n/ac/axに対応し、2.4GHz/5GHz好きな方を選べる。電源は、AC電源のみでバッテリーは内蔵しない。カラバリは、ブラックとホワイトの2色。外形寸法は、182.5×120×130.5mm(高さ×幅×奥行き)。重量は2.02kg。
Era 100のセットアップを行なう
我が家にやってきたEra 100は2台。ステレオペアリング前提でホワイトモデルを試用した。箱から出して初期設定を開始する。Wi-Fi接続は、一般的なIoT家電と同様で難なく進んだ。
有線LAN接続をしたい場合は、Sonos Combo Adapterが必須。他社の2.5Gbps対応USB-Cイーサネットアダプターでは、ネットワーク接続自体は確立して音も出るのだが、オレンジと白色の点滅エラーが発生してしまう。素直にWi-Fiで使うことにする。
ユニバーサルマイクスイッチは、USB-Cポートの真上にある。このスイッチをオフにすると、音声操作などのサービスやTrueplayなどのマイク対応機能も無効になる。音声でコントロールしたくないからといってスイッチをオフにしてしまうとTrueplayが使えなくなるので注意したい。
背面
タッチ操作や本体手前のステータスランプは無効にすることが可能だ。子どもやペットの誤操作防止や就寝時に役立つ。
Wi-Fi接続を完了したら、トップ画面にSonosが配信するラジオなどのレコメンドが表示された。トップ画面の表示順はカスタムが可能で、NASなどのメディアサーバーへのリンクを一番上に持ってくることもできるし、対応ストリーミングサービスのアイコンを上方に配置することもできる。
さっそく、普段使っているストリーミングサービスを追加してみる。対応サービスは幅広い。国内で使えるサービスでは、Spotify、Amazon Music Unlimited、Apple Music、Qobuzなどだ。
いわゆる、Spotify ConnectやQobuz Connectではなく、Sonosアプリ自体がストリーミングサービスに対応する仕組みだ。サービスアイコンをタップするとログインを求められるので、メールアドレスとパスワードを入力。ログイン後は、自分のお気に入りライブラリにアクセスできるようになる。筆者はSpotify(Freeプラン)とQobuzを追加した。
映画やアニメのサウンドをチェック
音楽鑑賞は最後にとっておき、主目的であるタブレットで見る映像配信をテストしていく。
例によって、海外ドラマを見まくっているHuluを用いて、映画作品を視聴した。邦画はBlu-rayで見たことのある「わたしの幸せな結婚」。洋画は初視聴の「オペレーション・フォーチューン」、アニメーションは同じく初見の「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰」をセレクトした。
手始めに1台のEra 100でテストした。防音室に設置し、試聴前にTrueplayによる測定を実施している。ラウドネスは、小音量時に聴感上、低音などのバランスが変わらないようにする機能だが、こちらはオフとした。
1台のEra 100で聴いてみる
ラウドネス設定画面
Trueplayは、Sonosアプリの最新バージョン83.00.36を使用したが、筆者のiOS端末では、マイクを使うアドバンスドチューニングは選択できなかった。iPad Pro(M4)、iPhone 17eともに選択肢自体が表示されなかったので、本体マイクを使うクイックチューニングを使用した。原因は不明だが、本来はどちらかを選べるとのことだ。
Trueplayの測定をしているところ
視聴するタブレットはGalaxy Tab S11を使用。接続はBluetoothのSBCコーデックだ。
「わたしの幸せな結婚」。終盤、蟲(むし)によって凶暴化した仲間たちを、清霞たちがどうにか収めようとするシーン。
Dolby Atmosモードを有効にしたGalaxy Tab S11では、効果音や台詞の分離がよく、音場の立体感や包囲される感覚も豊かであった。反面、重低音の量感はないに等しく、迫力やスケール感に物足りなさはあった。スマートスピーカーに期待したところは、まさにそこである。
タブレットの背後に置いたEra 100からは、サイズからは想像も付かないような重心の低い、量感あふれる低音が出てくれた。

反面、シネマサウンドの醍醐味である立体感や定位の緻密さは、タブレット内蔵スピーカーと比較してダウンしている。映像配信サービスの音声はロッシーであるが、SBCコーデックによるさらなる圧縮が音声のしゃがれ感に繋がっている。MP3のビットレートを極端に落としたときに近いが、中高域に目立った変化が現れていた。ガサついて潤いがなく、ショボショボしている。ネットラジオのような圧縮感の強い音声だ。
「オペレーション・フォーチューン」では、ジェイソン・ステイサム様の大暴れを見ようと期待して再生したら、圧縮感の強さに筆者のテンションは急降下。試しにEra 100から、タブレット内蔵スピーカーに変えてみると、室内の響きがリアルになって、劇伴と台詞の分離も改善した。
aptX HDやLDACなどの高音質コーデックに対応してないことは、Bluetoothスピーカーでは珍しいことではないのだが、思った以上にSBCによる音質変化は気になってしまう。
Galaxy Tab S11の内蔵スピーカーとDolby Atmosの音は素晴らしいので、そこは強調しておきたい。メーカーの公式情報はないが、どうやらLDACには対応するようなので、対応機器をお持ちの方は試してみるのもいいだろう。
SBCではEra 100のポテンシャルは活かせないと判断、自前のiPad Pro(M4)に登場してもらう。接続コーデックはAACだ。AACも高音質コーデックとは呼べないが、SBCに比べれば音質向上が期待できる。
と、思ったら想像以上の激変だ。まず、中高域のショボショボした音が大幅に解消。空間が広くなり、混濁感が改善。iPad Proの本体スピーカーと比較しても、元がロッシーオーディオということもあり、深刻な差異は感じない。
ただ、台詞やSEの解像感は、iPad Proのスピーカーの方が優れていると感じた。中低域の量感を取るなら断然Era 100。中域のふっくら加減と、わずかに含まれた滑らかな質感は映画サウンドとの親和性も高い。
帯域バランス的には、中低域が増強されている模様で、ちょっと重苦しい感じがした。イコライザーで低音を-2くらいにするとちょうど良くなる。ちなみにイコライザーはTrueplayで音響補正を行なった上で、重ね掛けできる。Trueplay自体がイコライザーなので、好みに合わなければ積極的に再チューンしていこう。
と、ここでさらなる音質アップの一手を思いついた。Bluetoothではなく、AirPlay 2を使えば、44.1kHz/16bitのロスレスオーディオで送れるのではと。結論から言うと、筆者の知識不足だった。
Huluの画面右上の設定アイコンから、デバイスをiPadからSonosの端末に変更。すると、音は聞こえるが、映像は止まってしまいサムネイルだけが映っているではないか。これは考えれば当たり前のことだ。AirPlayは、対応機器へ映像・音声をストリーミングする機能なので、Huluのような映像配信サービスは、映像も音声と一緒に送ってしまう(送ってくれる)。
ちなみにAndroid端末ではChromecastがあるが、Era 100は非対応だ。YouTubeはAirPlay 2で音声だけを送ることができたので、アプリ(サービス)にも依るのだろう。
改めてBluetooth接続に戻して視聴を継続する。
アニメ作品から、PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the SystemのCase.1 罪と罰。最近は、人気のテレビシリーズが劇場限定で続編を制作するケースが増えており、なかなか全部を追い切れない。サブスク様々だ。
冒頭で暴走するスポーツカーが階段に突っ込んで柱に衝突するシーン。階段を駆け上がるドンドンドンというSEの質量感がタブレットでは出せない別次元の説得力だ。
この充実した中低域をステレオスピーカーで聴くためには、スペース面など設置条件をクリアしなければならないが、Sonosなら電源コードさえ届けば、スペースも取らないし自由度が高い。DACもアンプもスピーカーも全部が1BOXに収まっている。
ステレオ感については、タブレットで見る方が良好なものの、左右に大きく振っているSEなどは確かに右側/左側から鳴っているように感じられる。
Era 100×2台でさらなる高みを目指す
次に、ステレオペアを試す。2台目のEra 100もWi-Fi接続してから、ステレオペアを設定。やり方はとても簡単。片側のスピーカーからテストトーンが出るので、その音がどちらから出ているかを画面のL/Rをタップするだけで完了だ。
Era 100×2台で聴いてみる
ここで一点、注意したいことが。Wi-Fiの接続先を変えるとき。筆者でいえば、オーディオ専用ルーター配下のアクセスポイントに繋ぎ替えたとき、どうやっても製品が見つからないループに迷い込んだ。事前にステレオペアを解除してから、Wi-Fi接続設定を変更しないとたいへんなことになるので、新しいWi-Fiルーターを導入したときは留意してほしい。ステレオペア解除⇒Wi-Fi接続切替え⇒ステレオペア再設定。この順番だ。
なお、2台をステレオで利用するステレオペアの他に、複数のSonos製品から同じ音を鳴らす「ゾーン設定」も有用だ。複数の部屋で同じ音楽を鳴らしたい、例えば掃除中にラジオを全部屋で聴けるようにしたいといったシチュエーションでも役立ちそう。スピーカーごとに音量のゲインを増減できるので、「寝室ではちょっと小さめに鳴らしたいからマイナスに調整」みたいな設定をすれば、主音量を変更してもゲインが反映された状態で音量は変わる。
ゾーン設定画面
ステレオペアにして、しばらくiPadで映像を視聴していると、センター定位のブレに気付いた。頻繁に台詞が右に寄ったり、左に寄ったりしてしまう。あれこれと設定を見直したが、一向に解決しない。たまりかねて、Bluetooth設定からやり直そうと思ったら、iPadから1台のEra 100にしか接続していないことに気付いた。
試しに、もう1台のEra 100もBluetoothペアリング。2台同時にiPadから接続した状態で、ステレオペア有効のまま映像を再生すると、無事にセンター定位が安定した。片側だけのBluetooth接続では、ステレオの音声信号が片側のEra 100に送信され、そのEra 100からもう片側のEra 100に片チャンネルの信号が送信されていたのだろう。それでもステレオで鳴ってしまうのは、戸惑いも感じるが、2台とも接続してからのステレオペア再生が正しい使い方のようだ。
もう1台のEra 100もBluetoothペアリング(写真はGalaxy TabS11のもの)
わたしの幸せな結婚は、乱闘による喧噪のスケールが大きくなり、剣戟や悲鳴など個々の音が聞き取りやすくなる。1台では、絞り出すような台詞に判別が難しいシーンもあったが、ハッキリと何を言っているか分かった。
オペレーション・フォーチューンでは、劇伴と台詞の分離が格段に向上。会話劇である本作の魅力を引き上げてくれた。ステレオになると映画の没入感も大きく高まるのは間違いない。トルコの街中で追いかけっこするシーンでは、画面の小ささ(11インチ)とサウンドの豪華さのギャップにちょっと笑ってしまった。画面の大きいタブレットが欲しくなる。
PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the Systemでは、左右間の音の移動が映像とリンクしていて臨場感が段違いだ。車の移動や警備ロボの走行など2台ステレオペアでは、アニメの中で起こっていることが、映像のスケールと同等かそれ以上の迫力を持って押し寄せてくる。
AACコーデックによる接続であったが、スマートスピーカーでもタブレットの映像体験をリッチにできるポテンシャルは備わっていることが確かめられた。2台を使ったステレオペアなら、タブレットの内蔵スピーカーでは実現できないスケール感と迫力を味わうことができる。
ただ、ここで忘れてはいけないのは、本機は音楽用途がメインということ。ネットワークにさえ繋がれば、ストリーミングサービスからメディアサーバーまでBluetoothを越える高音質オーディオをどこでも楽しめる。
タブレットで操作し、Era 100で音楽再生
最後に、音楽用途でも使ったインプレッションもお届けしよう。

リビングや寝室でも使ってみた
音楽試聴は、寝室をメインに、リビングでも使ってみた。リビングでは、2台のステレオペアで使う際、あまり厳密なセッティングをせずに、部屋を音で満たすような配置を試してみた。リスニングポイントから見た正確なステレオイメージよりも、部屋のどこにいても音楽で満たされることの方が大事だと思うからだ。Trueplayを使えば、音楽のバランスも破綻がないよう補正してくれる。低音が出過ぎならイコライザーで下げればよい。
映像チェックでも言及した中低域の増強については、筐体がすぐにビビってしまうようなことはなかった。1BOXで気軽に使えるオーディオだが、その音は本格派。Spotifyのロッシー音源と、Qobuzのロスレス音源のクオリティ差もとても分かりやすい。情報量はもちろんのこと、音場の奥行きや音像の立体感、分離の良さ、生楽器の質感表現などが変わってくる。
なお、本機の対応フォーマットはPCM 48kHz/24bitまでだ。ロッシーは、最大ビットレートが320kbpsまで。DSDは非対応だ。NASの音源を再生したところ、48kHzを超える音源は、エラーとなってスキップされた。DSDはライブラリで検出されない。
48kHzを超える音源は再生エラーとなった
ストリーミングについては、48kHz/24bitを上限として、最適な音質が自動的に選択されるとのこと。192kHzで配信されている楽曲も再生できたので、44.1kHz/16bitで再生されているのかもしれない。48kHz以下のハイレゾカタログはそのままのフォーマットで再生されると思われる。欲を言えば、96kHzまでの再生には対応してほしかった。ほとんどのハイレゾ音源が96kHzを超えることはない現状なら、それでもほぼ事足りる。
radikoなどのラジオ番組もAirPlayで試聴したところ、店内BGMっぽさに思わず顔がほころんだ。お店で流れてくるラジオの音声ってこんなバランスだ。声がスーッと耳に入ってくる。小音量でも中低域がしっかり聞こえるので、お休み前にかすかなボリュームで聴いても気持ちよく番組に浸れそうだ。
ステレオペアでは、Spotifyのロッシー配信と、Qobuzのロスレスオーディオの違いがさらに際立った。定位表現やサウンドステージの正確な描写力が高まったのはもちろん、個々の楽器の生演奏ならではの豊かな響きや、繊細なイントネーションが一層感じられる。特にボーカルの空気感や艶といった楽曲のムードを司る要素が1台のときとはまるで別物だ。
NASの音源を再生したら、これまた驚き。Qobuzとの音質差が想像を越えている。48kHz/24bitのハイレゾ配信であるJ-POPを再生すると、フォーマットは同じはずなのに、空間の透明度、ボーカルの空気感、音像のディテールの緻密さといった要素において、NASの圧勝である。96kHzの再生ができないのが残念などと抜かした自分を説教したい。NASに音源を保存しているなら、ミュージックサーバーの設定を今すぐやろう。CD音源と48kHzの音源を気軽に聴くだけでも価値がある。
NASのミュージックライブラリを追加しているところ
NASの中の音楽ファイルをブラウジングしているところ
IPアドレスを入力する少し面倒な設定だが、Fingなどの無料アプリを使えば、すぐにNASのIPアドレスは調べられる。Soundgenicの場合は「//192.168.XXX.XXX/contents」などと入力して登録すると、楽曲のスキャンが始まる。楽曲のブラウジングは、やや使いづらい簡素なものだった。ミュージックサーバーはメイン用途ではないのだろう。
ストリーミングとNASの音質差は、ネットワークオーディオのシステムで実感してきた筆者であるが、これは本来様々なノイズ対策などを施して、ようやく見えてくる繊細なものだ。Era 100は、無線のポン置きスピーカーでいとも簡単にネットワークオーディオの深淵(?)を覗かせてくれる高いポテンシャルを秘めたスマートスピーカーといっていい。こんな角度からEra 100の良さを論評するのは私くらいしかいないかもしれないが。
最後がマニアックになってしまったが、本機の特徴は、あくまで手軽に音楽が楽しめること。それでいて、タブレットと組み合わせて映画などを鑑賞すれば、大きなアンプやスピーカーを設置しなくても、家中どこでも迫力のサウンドが楽しめる。
AC電源さえ取れれば、簡単に設置できるコンパクトなEra 100は、あちこちに置いて、様々なエンタメに活用してほしい注目の“1台”、かつ“2台”でもあった。
