
イスラエルによるイラン攻撃に抗議のスローガンを叫ぶフーシ派支持者ら=イエメン首都サヌア(AP)
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イスラエルに攻撃したイエメンの親イラン武装組織フーシ派のブハイティ幹部は28日、現段階での対象はイスラエル国内の軍事拠点に限定するとし、紅海などの船舶は除外すると述べた。共同通信の電話取材に答えた。フーシ派は28日の声明で「攻撃続行」を宣言、28日朝に続きミサイルと無人機でイスラエルを攻撃したと主張した。交戦の構図はさらに複雑になってきた。
米イスラエルとイランの戦闘でホルムズ海峡の封鎖状態が続く中、フーシ派が攻撃対象を広げ海上輸送の大動脈・紅海やバベルマンデブ海峡で商船などの航行を一転して妨害すれば、世界のエネルギー供給が一層混乱する恐れがある。中東を管轄する米中央軍は28日、海軍の強襲揚陸艦と海兵隊部隊が担当海域に27日に到着したと発表した。
到着したのは米海軍佐世保基地(長崎県佐世保市)配備の強襲揚陸艦トリポリと、沖縄駐留の即応部隊、第31海兵遠征部隊(31MEU)を含む兵力計約3500人。輸送機や戦闘機も含まれる。
米紙ワシントン・ポストは28日、国防総省がイランでの数週間にわたる地上作戦の準備を進めていると報じた。特殊部隊などによる奇襲の可能性があるとしている。トランプ大統領が計画を承認するかどうかは不明。
国営イラン通信によると、イランのガリバフ国会議長は29日、米国が地上侵攻に踏み切れば「米兵を待ち構え燃やす」と警告した。米国が交渉の背後で侵攻を計画していると主張した。中東の衛星テレビ、アルジャジーラは29日、イラン保健省の話として戦闘によるイランの死者が2076人になったと伝えた。
一方、イランメディアによると、イラン革命防衛隊は29日、バーレーンとアラブ首長国連邦(UAE)にあるアルミニウム工場を攻撃したと発表した。イラン各地で核関連施設や発電所などが空爆され、報復を宣言していた。
フーシ派は2023年10月のパレスチナ自治区ガザの戦闘開始を受け、紅海やアデン湾で貨物船やタンカーを攻撃。各国の船はアフリカ回りなどへの航路変更を強いられた。
パキスタン外務省によると、首都イスラマバードでは29日、パキスタン、トルコ、サウジアラビア、エジプトの各外相が会合を開いた。30日までの日程で、イラン情勢について協議する。
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