■世界フィギュアスケート選手権(日本時間28日~29日、チェコ・プラハ)
男子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)6位の鍵山優真(22、オリエンタルバイオ/中京大)がフリーで4年ぶりに自己ベストを更新する会心の演技を披露。合計は今季ベストの306.67点をマークし、意地の銀メダルを獲得した。
SP4位の佐藤駿(22、エームサービス/明治大)が合計288.54点で銅メダル。ミラノ・コルティナ五輪のシングル銅メダルに続き、世界選手権で初の表彰台入りを果たした。SP首位のイリア・マリニン(21、アメリカ)が、フリーでも圧巻の演技を披露し、329.40点でネイサン・チェン(アメリカ)以来となる世界選手権3連覇を達成した。
ショートではトリプルアクセルが抜けて転倒してしまい、3本目のジャンプが無得点で6位と出遅れた鍵山。冒頭の4回転サルコウを決めると、4回転ー3回転の連続トウループ、トリプルアクセルからの連続ジャンプも落ち着いて着氷。単発の4回転トウループではGOE(出来栄え点)で4点台を引き出し、最後のジャンプのトリプルアクセルも完璧に降りて両手でガッツポーズ。さらに世界最高レベルのステップで会場を沸かせ、割れんばかりの歓声が響き渡った。
フリーの得点は北京五輪の自己ベスト(208.94点)を4年ぶりに更新する212.87点をマークし、思わず飛び上がって喜びを爆発させた。ミラノ五輪銀メダリストが意地のパーフェクト演技で、世界選手権では4度目の銀に輝いた。
佐藤はショートを終え、メダル圏内まで0.65点でフリーに挑んだ。得点源となる冒頭の4回転ルッツを落ち着いて決めると、3回転アクセルからの連続ジャンプ、4回転トウループ-3回転トウループのコンビネーションも鮮やかに着氷。後半もジャンプは全て降り、終盤は「火の鳥」の壮大な曲調に乗って華麗なステップで観客を魅了。ミラノ五輪の団体、個人と同じく、会心のノーミスフリーで、大一番で持てる力を存分に出し切った。得点は五輪団体でマークした自己ベストの194.86点に迫る192.70点。
最終滑走のマリニンは、大技の4回転アクセルは回避したが、“4回転の神”が冒頭から4回転フリップなど、次々と安定感のあるジャンプを決めていった。会場のボルテージは最高潮となり、演技後は自身も納得のガッツポーズ。失意の五輪8位から王者がリベンジを果たす金メダルを手にした。
【男子シングル結果・合計点(フリー得点)】
金)I.マリニン 329.40点(218.11)
銀)鍵山優真 306.67点(212.87)
銅)佐藤駿 288.54点(192.70)
