注目馬

JRA

ライオットガール

父:シニスターミニスター
母:マリアビスティー
母の父:ハーツクライ
馬主=ヒダカファーム
生産牧場=ヒダカファーム

記念すべき兵庫女王盃初代女王となり昨年も3着と同大会に欠かせない顔といえる。持ち前の先行力を生かして鞍上の欲しい位置を素早くキープできるのが最大の強み。牝馬らしからぬ力強いフットワークなので地方特有の深い砂でもスピードが落ちることはない。

今年はクイーン賞(船橋)から始動。テンカジョウに後れは取ったが、元々が叩き良化型でこのレースに向けて万全の仕上がりで臨むはずだ。変幻自在の走りでダートグレード競走5勝目なるか。

メモリアカフェ

父:ナダル
母:ルミエールカフェ
母の父:マンハッタンカフェ
馬主=西川光一
生産牧場=三嶋牧場

デビューは昨年の2月と遅かったが、2戦目の未勝利戦を快勝すると瞬く間に3連勝。マリーンC(船橋)でも2着と能力の高さを示した。

他のJRA勢と同様に今年の初戦をクイーン賞(船橋)に定めたが最後の踏ん張りが利かず3着まで。それでも3コーナー過ぎに先頭に立つなど見せ場は作った。初勝利を挙げた時からルメールとコンビを組んでおり息もぴったり。充実の4歳を迎えて女王盃奪取が見えてきた。

プロミストジーン

父:ナダル
母:プロミストリープ
母の父:ヘニーヒューズ
馬主=シルクレーシング
生産牧場=ノーザンファーム

24年9月のデビュー以来8戦4勝、2着2回という好成績を残しており、今回出走する中で最も未知の魅力にあふれている。

前走、京都で行われた3勝クラスで好位追走から危なげなく抜け出して快勝。念願のオープン入りを果たした。3走前に船橋で行われたマリーンカップで3着に入っていることからも、この相手に互角に戦えることは間違いないだろう。

鞍上には武豊。兵庫で行われるダートグレードレースは全部で4つあるが、兵庫チャンピオンシップ、兵庫ジュニアグランプリ、兵庫ゴールドトロフィーで勝利を挙げており、兵庫女王盃を勝てばすべてのレースを勝った最初の騎手となる。名手に新たな勲章が加わるかも含め注目したい。

地方馬

コパノエミリア

父:コパノリッキー
母:アンジェラスベル
母の父:Oratorio
馬主=小林祥晃
生産牧場=北島牧場

昨年の関東オークスでメモリアカフェの2着に入っており、地方所属馬の牝馬としては屈指の力量を誇る。今年のアメジストオープンでは激しい主導権争いに巻き込まれ6着と不完全燃焼に終わったが、本来の力はこんなものではない。本番までにはいい状態になっているはず。

園田コースは2戦しているが昨年5月のじぎく賞、10月のクイーンCとともに圧勝しており得意にしている。JRA勢の牙城にどこまで迫れるか。

モンゲーギフト

父:バンブーエール
母:ヴィグシュテラウス
母の父:ダイタクリーヴァ
馬主=須山悟至
生産牧場=坂元芳春

地元の秘密兵器といえる。23年12月にデビューすると3歳時には菊水賞(5着)、のじぎく賞(7着)と一時は重賞戦線を歩んだ実績の持ち主。古馬混合となった3歳秋から現在まで15戦しているが、8勝、2着5回、3着2回(そのうち1回は今年の重賞コウノトリ賞)。どんな相手と戦っても崩れていないのは十分に評価できる。

前走のA2、B1混合戦では定量から1㌔増の56㌔を背負いながら、悠々と逃げ切り格の違いをみせつけた。「着実に力をつけており、中距離戦でも戦えることが分かった」と管理する飯田調教師も5歳にしてまだまだ成長している愛馬に目を細める。メンバーは一気に強化されるが、走り慣れたコースだけに一発あっても不思議ではない。

参考レース

クイーン賞
2026年2月11日(水)

(船橋・ダート1800m=稍重)

1着
テンカジョウ
1:54.8
1人気

2着
マーブルマウンテン
2 1/2
7人気

3着
メモリアカフェ
1 1/2
2人気

牝馬の一線級がほぼそろっており、今大会を占う上で大事なレースとなった。3コーナー手前で押し出されるような形で先頭に立ったメモリアカフェを巡って、楽に逃がしてはだめだと判断した有力馬が追撃態勢に入り一気にペースアップ。直線に向いて馬場の真ん中を通ったテンカジョウが鋭く伸びてV。地方所属のマーブルマウンテンがメモリアカフェを競り落として2着に入った。ライオットガールは勝負どころでついていくことができず8着に終わった。

コウノトリ賞
2026年1月15日(木)

(園田・ダート1870m=良馬場)

1着
スマートアンバー
2:02.8
1人気

2着
ラヴィアン
5
3人気

3着
モンゲーギフト
1/2
4人気

兵庫の牝馬一線級が勢ぞろい。勢力地図を見極める意味でも重要なレースとなった。重賞ウィナーであるラヴィアンとヴィーリヤを抑えて1番人気に支持されたのは元JRA3勝馬で25年12月の転入戦を快勝したスマートアンバーだった。レースでも主導権争いを難なく握ってペースをつかむと2着以下に5馬身差をつけて重賞初V。JRAではレースをあきらめてしまう面があったというが、移籍してからは調整のかいあって、ハミ受けもよくなり、よりレースに集中できるようになったのが最大の勝因だった。

過去の結果

2025年 第2回
2025年4月3日(木)

天候:晴 馬場:良

1着
テンカジョウ
2:02.8
1人気

2着
アーテルアストレア
2
2人気

3着
ライオットガール
1 3/4
3人気

1番人気に支持されたテンカジョウが好位追走からパワフルに伸びて2着アーテルアストレアに2馬身差をつける完勝劇。第1回大会に続いて3着までをJRA勢が独占。層の厚さを改めて示す格好となった。

JRA勢人気上位3頭による息詰まる攻防戦は一番外のテンカジョウが制した。スタートで後手に回ったが、素早く追撃態勢を取り、1周目正面スタンドで先頭グループに並びかけると、直線力強く伸びて前年9月のマリーンC(船橋)以来の重賞制覇だ。

「コーナーで置かれるところはあったが、手応えはよかったし、直線もよく伸びた」とテン乗りにもかかわらず持ち味を存分に引き出した松山は誇らしげに胸を張った。「能力の高い馬なので、この先も楽しみ」と鞍上は終始にこやかな表情だった。

2024年 第1回
2024年4月4日(木)

天候:曇 馬場:重

1着
ライオットガール
2:00.8
3人気

2着
アーテルアストレア
2
2人気

3着
サーマルソアリング
3
1人気

大井競馬場で行われていた「TCK女王盃」がレース体系の変更により園田競馬場で「兵庫女王盃」としてリニューアル。初代女王に輝いたのは岩田望騎乗のJRAのライオットガール。好スタートからハナに立つと後続を寄せ付けず快勝。3度目の重賞制覇を飾った。2着にはアーテルアストレア、3着サーマルソアリングとJRA勢が上位を独占した。

意表をつく逃げでライオットガールが宿敵アーテルアストレアの追撃を2馬身振り切って3度目の重賞Vだ。地元騎手から今の馬場状態は逃げ有利と聞いていた岩田望は「作戦通り。リズムよく走れた」と自画自賛。幼少期を過ごした園田での勝利に「父(康誠騎手)の地元で勝ててうれしい」と顔をほころばせた。中村直調教師は「前走から10㌔絞って走れる体重にできた。折り合いがつくのが強みで安心して見ていた」と今後の活躍に胸をふくらませていた。

レース紹介

兵庫女王盃

 園田競馬場で開催される牝馬限定のダートグレード競走。2023年まではTCK女王盃として施行されていたが、全国的なダート路線改革によって2024年から名称と開催場、施行時期が変更された。1着賞金は3000万円。2コーナーのポケットからスタートし、1周半する。コーナーを6回通るため、うまく折り合いをつけられるかがカギとなる。また終始、外を回るようだと展開面で不利となる。