
写真はガソリンを給油するために列をなす人々。3月24日、カンボジアのプノンペンで撮影。REUTERS/Roun Ry
[モスクワ 26日 ロイター] – ベトナム、タイ、フィリピン、インドネシア、スリランカなどアジア諸国は、米国とイスラエルによる対イラン戦争で原油の供給が滞る中、相次いでロシア産原油の購入に動いている。ロシア関係者など複数の関係筋によると、こうした動きによりロシア産原油の需要が供給を上回る可能性が浮上している。
ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、かつては最大の顧客だった欧州諸国が購入を避けるようになって以来、ロシア産原油は輸出の約8割がインドと中国向けとなっている。
しかしこの数週間で、複数のアジア諸国が新たにロシア産の購入に関心を示していることが、各種報道やロシア政府関係者の発言から明らかになった。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は、ロシア産原油の需要について問われ、「特に代替供給先を求める国からの需要が強い。このままでは、追加の需要に応じきれなくなる局面もあり得る」と述べた。
LSEGのデータによると、フィリピンはロシア産エスポ(ESPO)ブレンドを2カーゴ(計約150万バレル)購入し、5年ぶりにロシア産原油の輸入を再開。タンカー2隻が製油所のあるリマイ港に到着した。
タイ政府は、ラチャキットプラカーン副首相がロシアからの原油購入の可能性について協議を行っていると明らかにした。またスリランカでも、ロシア産原油の供給を巡る協議が行われていると、複数の現地メディアが報じている。
さらに、ベトナムのファム・ミン・チン首相は今週モスクワを訪問し、ロシアの石油・ガス企業ザルベジネフチに対し、ベトナムへの投資拡大と長期的な原油の供給を要請した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
