
ハンガリーにあるドナウ製油所付近のドルジバ・パイプラインの一部。2022年5月撮影。REUTERS/Bernadett Szabo
[モスクワ 25日 ロイター] – ウクライナが今月に入って、ロシア有数の石油輸出拠点や主要パイプラインへのドローン(小型無人機)攻撃を強化する中、ロシアの石油輸出能力の少なくとも40%が停止状態にあることが分かった。市場データに基づくロイターの算出から明らかになった。
これは、世界第2位の石油輸出国であるロシアの近代史上、最も深刻な供給途絶となる。石油生産はロシアにとって最も重要な資金源の一つ。
ウクライナは今月、ロシアの石油・燃料輸出インフラに対するドローン攻撃を強化しており、ロシア黒海沿岸の主要輸出拠点ノボロシースク港、バルト海のプリモルスク港とウスチルガ港など、ロシア西側の主要な石油輸出港を攻撃した。
ロイターの計算によると、25日時点でロシアの原油輸出能力の約40%が停止しており、これには、プリモルスク港とウスチルガ港のほか、ウクライナを経由してハンガリーとスロバキアへ運ぶドルジバ・パイプラインも含まれる。
さらに、欧州におけるロシア関連タンカーの頻繁な拿捕により、北極圏のムルマンスク港から輸出される北極圏産原油30万バレル/日の輸送が滞っているという。
トレーダーらは、西側への輸出ルートが攻撃にさらされているため、ロシアはアジア市場への石油輸出に頼らざるを得ないものの、それらルートは輸送能力の面で限界があるとの見方を示している。
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