映画『存在のすべてを』が、2027年2月5日(金)に全国公開される。

 原作は『罪の声』や『踊りつかれて』などで知られる社会派作家・塩田武士が描く珠玉のヒューマンミステリー。「本の雑誌」が選ぶ2023年度ベスト10にて第1位、2024年本屋大賞第3位を受賞するなど、各界から注目を集めた。

 主演は、第45回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した実力派俳優・西島秀俊。未解決事件の被害者だった少年の同級生である若き画廊のオーナー・土屋里穂(つちやりほ)役で広瀬すずが出演。監督は、『64‐ロクヨン‐』(2016)、『ラーゲリより愛をこめて』(2021)など、数々の名作を手掛けてきた名匠・瀬々敬久が務める。

 解禁された超特報映像は、横浜市で発生した前代未聞の“二児同時誘拐事件“から幕を開ける。男が薄暗い階段を駆け上がる緊迫感溢れるシーンから始まり、袋をかぶせられ連れ去られる男児の姿や、警察の捜査や報道が過熱する様子がスリリングに描かれる。サイレンや怒号が響く中、画面には「警察大失態」というセンセーショナルな新聞見出しが大きく映し出され、事件が社会に与えた衝撃と混乱の大きさを物語り、そして世間が騒然とする中、事件は未解決のまま時効を迎え、その謎は闇に葬られたまま時が流れた――。

 そこから映像は一転し、壮大な自然の風景を背景に、事件を追い続ける記者・門田(西島)の鋭い視線や、張り詰めた表情が映し出され、30年越しに事件が動き出すことを示唆。さらに終盤では、静かに燃え落ちる線香花火や誰かが手をそっと握り合う温かなカットに続き、手紙を見つめながら大粒の涙を流す土屋(広瀬)の姿が次々と畳みかける。私たちが目撃することになる“最も切ない記憶”とは何なのか。彼らがたどり着く真実が、単なる事件の解決にとどまらないことを強く予感させ、重厚なミステリーの奥深くに隠された心揺さぶる人間ドラマへの期待が最高潮に高まる仕上がりとなっている。