
アフリカ沿岸で船舶のバンカリング(燃料補給)需要が急増している。モロッコのタンジェ港付近で1月撮影(2026年 ロイター/Amr Abdallah Dalsh)
[シンガポール/ケープタウン 23日 ロイター] – アフリカ沿岸で船舶のバンカリング(燃料補給)需要が急増している。中東情勢悪化を受けて、迂回ルートとしてアフリカ大陸南端の喜望峰沖を経由する船舶が増え、燃料補給拠点としてのアフリカ大陸の存在感が高まりつつある。
海運各社は、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による紅海での商船襲撃が始まった2023年末以降、紅海と地中海を結ぶスエズ運河や、紅海とアラビア海のアデン湾を結ぶバベルマンデブ海峡の通航を避けている。米・イスラエルによるイラン攻撃とホルムズ海峡閉鎖によってこれら航路変更の動きが強まり、アフリカの燃料補給業界が長引く中東情勢の不安定さの恩恵を受けるとの期待が広がっている。
デンマークのAPモラー・マースク(MAERSKb.CO), opens new tab,やドイツのハパックロイド(HLAG.DE), opens new tab、フランスCMA・CGMなど世界の海運大手数社は今月、船舶を喜望峰経由のルートに迂回(うかい)させていると発表している。迂回(うかい)で航海日数は増えるものの、新たに出現しつつあるアフリカの拠点での燃料補給が可能となり、燃料供給会社や商社による投資が加速している。
デンマークのモンジャサといった既存の船舶燃料補給会社はここ数年での需要増を報告。一方、スイスの資源商社ビトルや船舶用燃料供給大手ペニンシュラなど新規参入企業は事業拡大を発表している。
モンジャサの広報担当者は「紅海の安全保障状況を背景に、より多くの船がアフリカ南方に迂回(うかい)していることで、供給量にプラスの影響が生じている」と述べた。
海運各社は、航路変更が今後も続くと考えつつある。マースクのアジア市場責任者、バーバン・ベンパティ氏は「これらの状況下で2年近く運航した後で、当社がやっていることを一時的な措置と説明することが一層困難になりつつある。運航の新たな現実への適応になっている」と指摘した。
Demand rises as more ships reroute around the Cape of Good Hope
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
