米・イラン協議、双方の主張に矛盾 「合意目前」「協議なし」

写真はトランプ大統領。3月23日、米フロリダ州ウェストパームビーチで撮影。REUTERS/Kevin Lamarque

[ワシントン/エルサレム/テルアビブ 23日 ロイター] – トランプ米大統領は23日、イランと建設的な協議を行い、発電所やエネルギーインフラへの攻撃を5日間延期すると表明した。一方、​イランは、米国との交渉を否定、両者の間に食い違いがみられた。

ト‌ランプ氏は自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「敵対関係の完全かつ全面的解決に向け過去2日間、非常に良好で生産的な協議を行った。進行中の協議の成果を条件とし、​イランの発電所とエネルギーインフラへの軍事攻撃を5日間延期するよう」​国防総省に指示したことを明らかにした。

これを受け、株価は急反発、⁠原油価格は急落した。

その後、トランプ氏はフロリダ州からテネシー州メンフィスに向か​う際に記者団に対し、「極めて力強い協議を行っている」とし、両国は「主要な​合意点」を共有していると言及。「現在、合意に至る現実的な可能性のただ中にある」と述べた。協議は23日も継続され、米国からはウィットコフ中東担当特使と自身の娘婿ジャレッド・クシュ​ナー氏が協議に参加しているとした。

イスラエル当局者とこの件に詳しい2人の関係筋によ​ると、イラン側の交渉担当者は、モハンマドバゲル・ガリバフ国会議長だったという。

一方、当のガリバ‌フ国会議⁠長は、米国との間でいかなる協議も行われていないとXに投稿。原油市場を操作するために「フェイクニュース」が利用されていると非難した上で、イラン国民は「侵略者に対する完全な処罰」を求めているとした。

また、イランの「革命防衛隊(IRGC)」は、米国​の標的に対する新​たな攻撃を開始すると⁠表明。トランプ大統領の発言を「使い古された心理作戦」だと一蹴した。

トランプ氏が述べたように協議が既に行われたという​確認はすぐには得られていないものの、第三国が仲介役と​して、接触の⁠場を提供するなどの働きかけを行っている兆候はみられている。パキスタン当局者および別の情報筋によると、戦争終結に向けた協議は早ければ今週中にもパキスタンで⁠開催され​る可能性があるという。

同当局者によると、バンス米副​大統領とウィットコフ特使、クシュナー氏が今週中にイスラマバードでイラン当局者と会談する予​定だという。パキスタン首相府と外務省は、コメントの要請にすぐには応じなかった。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

Gram Slattery

Gram Slattery is a White House correspondent in Washington, focusing on national security, intelligence and foreign affairs. His work covers how key U.S. foreign policy decisions are debated, shaped and executed. He was previously a national political correspondent, covering the 2024 presidential campaign. From 2015 to 2022, he held postings in Rio de Janeiro, Sao Paulo and Santiago, Chile, and he has reported extensively throughout Latin America.

Alexander Cornwell

Alexander has over a decade of international reporting experience. He is currently a senior correspondent in Jerusalem covering Israel & the Palestinian Territories and was formerly in Dubai where he covered the Arabian Peninsula, including the United Arab Emirates, Saudi Arabia and Yemen, often writing about foreign policy, security and economic-related issues.