
イスラエル高官が、米国と実施しているイラン攻撃によってイランの政権が崩壊することに懐疑的だとロイターに述べた。26年2月撮影(2026年 ロイター/Oren Ben Hakoon)
[エルサレム/ドバイ 11日 ロイター] – イスラエル高官が、米国と実施しているイラン攻撃によってイランの政権が崩壊することに懐疑的だとロイターに述べた。空爆が続く中でもイラン国内で反乱の兆しは見えていない。当局者2人はイスラエルとしては交戦の終結を指示する段階には近づいていない、との見方を示した。 米イスラエルの激しい攻撃により、イランの最高指導者ハメネイ師や多数の軍高官が殺害され、民間人や住宅、公共建築物にも被害が出た。ただ首都テヘランでは銀行やガソリンスタンド、店舗などは短縮しながらも営業し、政府機関も動いている。国民の生活が改善する見通しはなく不満が残るものの、「愛国心が高まっている」との声もある。一方、イラン当局は、政府への抗議者に対しては武力を行使すると警告している。 イスラエルのネタニヤフ首相はイランへの空爆を開始した際、米国との共同作戦によってイラン国民が自らの手で運命を切り開く状況を整えると主張。しかし、10日には、イスラエルはイラン国民が専制政治から脱する手助けをしたいが最終的にはイラン国民次第だと説明し、差し迫った反乱などが見られないことを認めた形となった。 イスラエルと米国は、明確な戦闘目的を定めた共同声明や、作戦終了の条件を明示した声明を出していない。トランプ大統領は9日、「終結が近い」と述べたが、ホワイトハウスは10日、トランプ氏がイランの無条件降伏と判断した場合にのみ終結すると説明した。イスラエルのサール外相は10日の記者会見で「終わりのない戦争」は望んでいないとし、交戦を終結させる時期について米国と協議して決定する方針を示した。 専門家は、イランの政権交代よりも軍事力の弱体化の方がより直接的で測定可能な戦闘目標になり得ると指摘した。
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