あなたの家はAppleの音声アシスタント「Siri」でさらにスマートになる見込みだが、もう少し待つ必要がありそうだ。Bloombergによると、「iPad」のような形状をしたAI搭載ホームハブの発売は、当初予定されていた2026年春から9月にずれ込む見通しだという。Bloombergによれば、Appleのエンジニアはコードネームで「J490」と呼ばれる家庭用デバイス向けに、機能を大幅に向上させた新しいSiriを完成させる必要があるという。

提供:Getty Images
Appleは3月に、「iPhone 17e」や「MacBook Neo」、M5搭載「MacBook Air」、新型の「MacBook Pro」、M4搭載「iPad Air」など、多くの新製品とともにJ490をリリースする予定だった。Appleが初めてスマートホームディスプレイの存在を示唆したのは2024年11月のことだ。
Appleの担当者はコメントの依頼に対し、すぐには回答しなかった。
米CNETが2月に報じたように、Appleのエンジニアは強化版Siriを世に送り出すのに苦戦している。処理速度が十分ではなく、複雑な指示で混乱し、他のApple製AIモデルとの連携がうまくいかないという。同社はまた、Siriがどの程度の個人データにアクセスすべきかという問題にも取り組んでいる。新しいSiriは、写真を探してSNSに投稿するといったアプリ内のタスクを、1つのコマンドで完結させることがまだできない状態だ。
AppleがSiriの大幅強化を発表してから、2年近くが経過した。その間に市場では、「Alexa+」や「Gemini for Home」といった競合製品が登場している。
166万人のYouTubeチャンネル登録者を持つテクノロジー製品テスター、Jon Rettinger氏は、Siriのアップグレードが何度も延期されることで、AI競争に付いていくAppleの能力への信頼が「損なわれる」可能性があると指摘する。
Rettinger氏は米CNETに対し、「Appleは全体として見れば、依然として世界有数の強力な企業の1つだ。しかし、同社のAI戦略は、非常に強力な鎖における明らかに弱いつなぎ目になっている」と語った。
Rettinger氏によると、Siriでは「2つのアラームを同時にセットする」といった基本的なコマンドの実行さえ困難な場合があり、現在は少々「混乱した状態」にあるという。
同氏は、「とはいえ、iPhoneの市場浸透率は極めて高いため、最終的にそれが問題になるかどうかは分からない。そう考えると、ある意味すごいことだ」とも述べている。
居住者向けの顔認証機能
登場が待たれるスマートホームディスプレイのハードウェア自体は、すでに完成しているとされる。Bloombergによると、それはiPadのような外観で、壁に取り付けることも、半円球状のベースに載せることも可能だという。
このデバイスには顔認証機能が搭載され、居住者が近づくと、音楽の好みやニュースの見出し、予定、リマインダー、タスクといった、個人に最適化されたデータが表示される見込みだ。
画面のインターフェースには、「Apple Watch」のディスプレイに似た丸いアプリのアイコンが並ぶという。Bloombergの報道では、このスマートホームディスプレイはAppleが手がけるいくつかの家庭用デバイスの第1弾になるとされている。将来的には、9インチの画面を備えた卓上型ロボットアーム、スマートセキュリティカメラ、「Face ID」対応のスマートドアベルなどが予定されている。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
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