Appleの折りたたみiPhoneの存在が、これまで以上に現実味を帯びてきた。著名リーカーのSonny Dickson氏は3月10日、うわさの新型端末とみられる3D CADレンダリング画像を公開した。
Appleの公式資料であることを示す証拠はないが、デザインは同社製品らしく抑制されたものだ。2025年12月にGSMArenaが報じた別のCAD流出情報とも一致しており、現時点では最も裏付けのある外観情報とみられている。
レンダリングによると、端末は横開きの“ブック型”フォルダブルを採用する。展開時は横幅が広く、タブレットに近いアスペクト比で、iPad miniを思わせる。正確な寸法は明らかになっていないが、折りたたみ時は初代Google Pixel Foldのようにやや幅広で、パスポートサイズに近い形状に見える。縦長の筐体を採るSamsungの「Galaxy Z Fold 7」などとは異なる方向性で、Apple製フォルダブルの特徴になりそうだ。
背面は「iPhone 17 Pro」と「iPhone Air」を組み合わせたようなデザイン。上部には横長のカメラ台座があり、2眼カメラを搭載する。Appleロゴはフラットな四角いフレーム中央に配置され、筐体面とほぼ一体化しているように見える。外側の2つの角は丸みを帯び、ヒンジ側はやや角張った形状だ。カバーディスプレイにはパンチホール式のフロントカメラも確認できるが、内側ディスプレイ側のカメラ構成は分かっていない。
この情報が事実であれば、投入時期を占う材料にもなりそうだ。CADデータは製品開発の比較的後期に作成されることが多く、アクセサリーメーカー向けに共有されるケースもある。そのため「iPhone 18」と同時期となる9月発表の可能性も指摘されている。
もっとも、この画像のまま製品化される保証はない。Appleは開発がかなり進んだ段階でも、準備が整わないと判断すれば計画を見送ることがある。代表例としては「Apple Car」が挙げられる。最終製品までの間に仕様や外観が変更される可能性もある。
このうわさを補強する材料として、サプライチェーンの動きも伝えられている。Korea JoongAng Dailyによると、Appleはこの端末向けの折りたたみOLEDパネルについて、Samsung Displayを独占供給元に選定したという。Appleは通常、複数ベンダーに生産を分散するため、単独供給は異例だ。
Samsungが選ばれた背景には、ディスプレイの折り目を目立ちにくくする技術面での優位性があるとされる。Digital Trendsによれば、Appleはこの「しわ」の抑制を重視しているという。量産開始は2026年半ばごろとされ、Appleの秋の新製品発表スケジュールとも一致する。
Appleが折りたたみ端末市場への参入で出遅れているのは確かだ。Samsungは2019年に初代「Galaxy Fold」を投入し、すでに7世代目に到達。縦折りの「Galaxy Z Flip」も6世代を重ね、2026年には3つ折り端末「TriFold」も投入した。CESや先週のMobile World Congressでも、多くのメーカーがさまざまな価格帯の折りたたみ端末を披露している。
ただし、それはAppleらしい動きでもある。同社は新しいカテゴリにいち早く参入するより、市場を見極めた上で完成度を高め、最終的にその分野を再定義する戦略を取ることが多い。もしフォルダブルiPhoneが今秋登場すれば、Appleの市場参入にとどまらず、業界全体に影響を与える可能性もある。
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この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
