
米国株式市場は続落し、ダウ工業株30種平均[CHEVRON_LEFT].DJI [CHEVRON_RIGHT]は453ドル下落して終了した。米労働市場の大幅な悪化に加え、中東情勢の緊迫化で原油価格が急騰していることが重しになった。2024年11月撮影(2026年 ロイター/Andrew Kelly)
[ニューヨーク 6日 ロイター] – 米国株式市場は続落し、ダウ工業株30種平均<.DJI >は453ドル下落して終了した。米労働市場の大幅な悪化に加え、中東情勢の緊迫化で原油価格が急騰していることが重しになった。
労働省が朝方発表した2月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数が9万2000人減少。1月の12万6000人増(速報値13万人増から下方修正)から反転し、予想外のマイナスとなった。失業率は4.4%と、1月の4.3%から悪化した。
米国とイスラエルのイラン軍事攻撃を受けたホルムズ海峡の事実上の封鎖で原油供給ひっ迫懸念が高まる中、原油先物はこの日の取引で一時10%超急伸し、2023年10月以来の高値を更新。景気停滞と物価上昇が同時に発生する「スタグフレーション」懸念が再燃し、米連邦準備理事会(FRB)は物価安定と雇用安定のどちらを優先すべきか難しい舵取りを迫られる可能性がある。
マン・グループ(ニューヨーク)のチーフ市場ストラテジスト、クリスティナ・フーパー氏は「米株式市場は低調な雇用統計と原油価格の急騰というダブルパンチを受けた」と指摘。「中東での軍事攻撃の応酬は当初の予想よりも長期化する可能性が高まっており、その結果として原油価格が上昇している」とし、「FRBは本当に利下げできるのか疑念が出ている」と述べた。
原油高で企業の投入コストが増大し、企業収益が圧迫されれば信用環境が悪化する恐れがある。原油高についてステート・ストリート・インベストメント・マネジメントのチーフ・インベストメント・ストラテジスト、マイケル・アローン氏は「1バレル=100ドルに近づきつつあることが、市場のボラティリティと不安感の高まりにつながっている」としている。
投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX、恐怖指数)(.VIX), opens new tabは5.74ポイント上昇の29.49と、2022年4月以来の高水準でこの日の取引を終えた。
この日の米株式市場では燃料費の高騰を受け旅行関連株が売られ、旅客航空会社の株価動向を示すS&P旅客航空指数は4.07%下落。一方、エネルギー関連株は、エネルギー価格上昇で収益が増加するとの期待から0.13%上昇した。
米取引所の合算出来高は199億5000万株。直近20営業日の平均は178億2000万株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
