イスラエル軍、レバノン各地でヒズボラ攻撃 ベイルート南郊で爆発音

3月2日、ベイルート南部郊外で立ち上がる煙。REUTERS/Mohamed Azakir

[ベイルート 2日 ロイター] – イスラエル軍は2日、親イラン武装組織ヒズボラが拠点とするベイルート南郊を空爆した。ヒズボラがイランの最高指導者ハメネイ師殺害への報復として、イスラエルに向けてミサイルとドローン(無人機)を発射したことを受けた。

ベイルートでは十数回の爆発が起き、南部郊外への空爆としては2024年のイスラエル・ヒズボラ戦争以来で最も激しいものとなった。空爆は現地時間午前2時40分(0040GMT、日本時間午前9時40分)頃に始まった。人々は徒歩や車で避難し、道路は渋滞した。

米国とイスラエルが2月28日にイランを攻撃して以来、中東に広がっている紛争がさらに拡大した格好。ヒズボラは1982年にイラン革命防衛隊によって設立されたシーア派イスラム組織であり、中東におけるイランの主要な同盟相手の一つだ。

イスラエル軍は、ベイルートにいる高官を含むレバノン全土のヒズボラの標的への攻撃を開始したと発表。レバノン治安当局によると、空爆はダヒエ地区として知られる南部郊外の複数地域に対して行われた。

イスラエル軍のザミール参謀総長は声明で「ヒズボラは昨夜、イスラエルに対する攻撃を開始した。事態の悪化の責任は全面的にヒズボラにある」と強調した。

イスラエル軍はレバノン南部・東部の数十の村の住民に対し、避難を命じる警告を発した。

ロイターは死傷者数についてレバノン保健省に問い合わせようとしたが、現時点で連絡は取れていない。

イスラエル軍は、レバノン側から飛来した複数の飛翔体が空き地に落下し、1発がイスラエル空軍によって迎撃されたと発表した。「負傷者や被害の報告はない」という。

ヒズボラは声明で「抵抗の指導部は常に、イスラエルの攻撃の継続、そしてわれわれの指導者、若者、人々の暗殺が、われわれに自衛権と適切な時と場所での反撃権を与えることを強調してきた」と述べた。

イスラエル軍は「イスラエル国防軍(IDF)はヒズボラの作戦参加決定に対抗し、同組織がイスラエル国家への脅威となることを許さない」と表明した。

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