米・イスラエル、イラン最高指導者ハメネイ師殺害 翌日も空爆続く

 イスラエルは1日、イランに対し新たな空爆を実施したと発表した。前日には米国とイスラエルによる空爆でイランの最高指導者ハメネイ師と親族、側近らが殺害された。写真は28日、攻撃を受けて黒煙を上げるハメネイ師のテヘランの邸宅。衛星写真。Pleiades Neo (c) Airbus DS提供(2026年 ロイター)

[ドバイ/エルサレム/ワシントン 1日] – イスラエルは1日、イランに対し新たな空爆を実施したと発表した。前日には米国とイスラエルによる空爆でイランの最高指導者ハメネイ師と親族、側近らが殺害された。中東全域の不安定化が懸念される中、イラン国民は不確実な状況に置かれている。

トランプ米大統領は、今回の空爆はイランによる数十年にわたる脅威を終わらせ、核兵器の開発を確実に阻止することを目的としていると説明した。

専門家らは、ハメネイ師や他のイラン指導者の死は同国に大きな打撃を与えるものの、それがとみている。

イスラエル軍は、1日朝の攻撃はイランの弾道ミサイルと防空システムを標的としたものだと発表した。イラン国営メディアは1日朝、テヘランで爆発音が聞こえたと報じた。

イラン革命防衛隊は1日の声明で、近く米軍基地とイスラエルに対する最大規模の攻撃で再び報復すると誓った。

イスラエル全土では1日早朝に空襲警報が鳴り響き、住民に攻撃の接近を警告した。テルアビブではイランの攻撃を阻止する防空システムが機能し、一連の爆発音が聞こえた。被害や負傷者の報告は今のところない。

ドバイとドーハでも数回の大きな爆発音が聞かれた。

イランは28日、最初の報復として中東地域に駐在する米兵や、イスラエル、および米国と同盟関係にあるアラブ諸国の都市を標的に、数百発のミサイルとドローンを発射し、中東で多くの航空便の欠航につながった。

国防総省は米軍の死傷者は出なかったと発表したが、この攻撃は米国人に対する新たなリスクの懸念を高めた。米情報当局の高官はロイターに対し、攻撃による最大の脅威は中東の米軍関係者に向けられているものの、サイバー攻撃が米国の重要インフラを標的とする可能性もあると述べた。

<イラン、中東の主要施設に報復攻撃>

ドバイを含む中東の主要空港は、イランの報復攻撃に伴う航空便の混乱を受け、28日に閉鎖された。

ドバイの国際空港とランドマーク的なホテル「ブルジュ・アル・アラブ」はイランの夜間攻撃を受け、アブダビとクウェートの空港も攻撃を受けた。

イランは28日、世界の石油タンカーが利用するの航行を禁止すると発表し、原油価格が急騰するとの見方が強まっている。

イランの国連大使は28日の国連安全保障理事会の緊急会合で、米国とイスラエルの攻撃で民間人の死傷者が数百人に上ると述べた。

国連のグテレス事務総長は、即時の戦闘停止を促し、外交の機会が「無駄にされた」ことを深く遺憾に思うと述べた。

<ハメネイ師の殺害>

目撃者によると、ハメネイ師の死亡が報じられた後、一部の国民が首都テヘランや中心都市イスファハンなどで祝賀デモを行った。

イスラエルと米国は28日朝、ハメネイ師と側近らとの会合中を狙って攻撃を仕掛けた。

国営メディアによると、この攻撃で娘、孫、義理の娘、義理の息子も死亡した。

革命防衛隊は声明で「偉大な指導者」の死を悼んだ。

イスラエル軍によると、トランプ大統領とイスラエルのネタニヤフ首相は攻撃後、イラン国民に対し、立ち上がって政府を打倒するよう呼びかけた。

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