
写真はハンガリーのオルバン首相。2月23日、ハンガリーのブダペストで撮影。REUTERS/Bernadett Szabo
[ブダペスト 25日 ロイター] – ハンガリーのオルバン首相は25日、ロシアに侵攻されたウクライナがハンガリーのエネルギーシステムを妨害する計画を立てていると非難し、インフラ保護の名目でハンガリー軍の兵士派遣を命じた。
ともにロシアとの関係を維持しているハンガリーとスロバキアの両国は、ウクライナ経由でロシア産原油を、両国を含めた東欧へ運ぶドルジバ・パイプラインの停止が、ウクライナのせいだと批判している。
スロバキアのフィツォ首相は25日、パイプラインが稼働可能だという情報があると発言。稼働再開の遅れはウクライナのゼレンスキー大統領のせいだとし、「ゼレンスキー氏は自分がやりたいことをできると単純に信じているのだろうが、それは非常に、非常に大きな誤りだ」と語った。
これに対してウクライナは、パイプラインの停止はロシアによる今年1月のドローン(無人機)攻撃による損傷が原因で、できるだけ迅速に修復していると説明。3月3日までパイプラインの稼働は再開されないとしている。
オルバン氏は交流サイト(SNS)フェイスブックの動画で、パイプラインの停止は「技術的な理由ではなく、政治的な理由によるもの」と非難。その上で「ウクライナがハンガリーのエネルギーシステムを妨害するためのさらなる行動を準備していると認識している」と主張し、「したがって、極めて重要なエネルギーインフラの保護を強化するように命じた。これは主要なエネルギー施設周辺での攻撃を撃退するために必要な兵士と装備を配備することを意味する」と訴えた。
対策の一環として警察のパトロール強化や、一部地域でのドローンの飛行禁止も実施する。
ウクライナ外務省はコメントの要請に即座には応じなかった。
ハンガリーとスロバキアの両国は北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)に加盟していながら、ウクライナへの軍事支援が同国とロシアの戦闘を長期化させているとの立場を取って他のEU加盟国と対立している。
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