『Forza Horizon 6』の詳細がDeveloper_Direct 2026にて解禁になった。 「Forza Horizon」は世界各地を舞台にしてきた人気オープンワールドレーシングゲームシリーズだ。第1作ではアメリカのコロラド州、近年ではイギリスやメキシコが舞台となってきた。

本稿では、Developer_Direct 2026で発表された情報をもとに、『Forza Horizon 6』の見所について解説する。

関東~中部を中心に多彩なロケーションを押さえ、マップはシリーズ最大に

本作のマップはシリーズ最大を謳っており、大きな楽しみのひとつである収録ロケーションも実に多彩だ。映像に登場した目を引くロケーションについては、以下のスライドショーをチェックしてほしい。

映像中のランドマークを見ると、東京タワーに始まりアイコニックな富士山はもちろん、雷鳥沢ヒュッテのある富山や那智山青岸渡寺三重塔のある和歌山もカバーしている。ゲーム向けにマップは整理されるとはいえ、福島の磐梯吾妻が存在することも明らかになっており、かなりの広域をおさえていると思われる(Googleマップで見るとこんなにも広大)。

白川郷にある、野外博物館 合掌造り民家園に飾られている木の人形は、ヒビが入っている場所までも高いレベルで再現されている。画像はDeveloper_Direct 2026より。
白川郷にある、野外博物館 合掌造り民家園に飾られている木の人形は、ヒビが入っている場所までも高いレベルで再現されている。画像はDeveloper_Direct 2026より。

河津七滝ループ橋をモチーフにしていると思われるが見た目のインパクトが強くて、このループ橋を知らないと「何、これ?」となりそうだ。画像はDeveloper_Direct 2026より。
河津七滝ループ橋をモチーフにしていると思われるが見た目のインパクトが強くて、このループ橋を知らないと「何、これ?」となりそうだ。画像はDeveloper_Direct 2026より。

Developer_Direct 2026の冒頭では「日本全土も自由に探索可能」と説明されているが、シリーズ最大のマップといえども日本全国の主要なランドマークを最初から網羅するのはさすがに難しいとは思う。なので、DLCで北海道や沖縄をカバーするということはありそうだ。

豊かな日本の四季や季節行事も再現

桜や紅葉といった四季の変化が、ゲーム中でどの程度表現されるのかも期待したい点。公開された映像では、路面に降り積もった桜の花びらが車が駆け抜ける風圧で美しく舞い上がるなど、細部まで徹底したこだわりが伺える。秋には色鮮やかな落ち葉が舞う中を疾走するような、風情あるドライブが楽しめることに期待したい。

桜の花びらが多く積もっている上を走り抜けると桜が巻き上げられる。実際に桜の花びらの挙動を記録し、開発に役立てられているそうだ。画像はDeveloper_Direct 2026より。
桜の花びらが多く積もっている上を走り抜けると桜が巻き上げられる。実際に桜の花びらの挙動を記録し、開発に役立てられているそうだ。画像はDeveloper_Direct 2026より。

少し気になるのは、春の風物詩である「雪の回廊」の扱いだ。現実の立山黒部では豪雪により冬期閉鎖されて、春先に除雪作業が行われて雪の回廊が作られる。だが、自由な走行を是とする「Forza Horizon」に交通規制は似合わない。

フィールドに雪が降り積もったとしても、「Forza Horizon」なら積もった雪を強引に突破する豪快なオフロード走行や、冬季限定のスノーイベントで探索を楽しみたいものだ。

冬期は完全に雪で埋まっており、春先に除雪作業が行われて雪の回廊が作られる。本作では、その工程をどのように表現するのかが気になるところだ。画像はDeveloper_Direct 2026より。
冬期は完全に雪で埋まっており、春先に除雪作業が行われて雪の回廊が作られる。本作では、その工程をどのように表現するのかが気になるところだ。画像はDeveloper_Direct 2026より。

季節の表現に関しては「鯉のぼり」といった季節行事の装飾も動画にて確認できた。七夕や正月のような季節ものの文化がゲーム内でどのように反映されるのかも注目ポイントだ。

『Forza Horizon 5』では毎週木曜日に季節が変化するサイクルだったので、本作でもその仕組みが継承されるのであれば、現実時間でおよそ1カ月の間に、日本の四季を凝縮して体験できる仕組みになると思われる。

リアルに再現された日本を自由に爆走可能

「Forza Horizon」シリーズの魅力のひとつは、圧倒的な探索の自由度にある。たとえば『Forza Horizon 5』だと、建物内へ突っ込んでいくようなことはさすがにできないが、石垣やガードレールを破壊しながら、畑や民家の庭をぶち抜いて走るような豪快なドライブが可能だ。現時点では本作でどこまで同じように走れるかは不明だが、過去作と大きな違いはないだろう。

リアルに再現された日本の街並みを縦横無尽に走り回れるというだけで、ワクワクするのは筆者だけではないはずだ。しかも「Forza Horizon」では、暴走したり車が壊れたりしても特にペナルティが発生することもないので、気分次第でジャンプ台から飛び立って気持ちよく大空を舞うこともできる。

たとえば箱根の七曲がりを再現したと思われる連続カーブなら、レースイベントだと道なりにチェックポイントを通過する必要があるはずだ。だが、フリー走行(探索)時ならどこを走るのかは自由なので、画像のようにド真ん中を貫く豪快なショートカットを楽しめる可能性が高い。

木々の隙間を縫うように豪快なショートカットができたら楽しそうだ。画像はDeveloper_Direct 2026に編集で矢印を加えたもの。
木々の隙間を縫うように豪快なショートカットができたら楽しそうだ。画像はDeveloper_Direct 2026に編集で矢印を加えたもの。

カーマニアほど興奮する収録車種

車種のラインアップは圧巻だ。映像では日産 スカイラインGT-Rやホンダ シビック タイプRといった日本を代表する名車たちが登場する。特に、トヨタ スプリンタートレノ(AE86)がドリフトを決めるシーンは、まさに『頭文字D』の世界観そのものだった。本作では『頭文字D』の聖地である榛名山(『頭文字D』内では秋名山)をモチーフにしたエリアも含まれており、サブカルチャー的な視点でも大きな注目を集めそうだ。

映像には『頭文字D』でおなじみのカラーリングも登場。Xbox Wireの開発者インタビューによると「豆腐の配達」もあるらしい。画像はDeveloper_Direct 2026より。
映像には『頭文字D』でおなじみのカラーリングも登場。Xbox Wireの開発者インタビューによると「豆腐の配達」もあるらしい。画像はDeveloper_Direct 2026より。

さらに、マニア視点で唸ったのが「トヨタ チェイサー 2.5 ツアラーV(100系)」の登場シーンだ。同車はドリフトのベース車両として今なお絶大な人気を誇るが、25年以上前のモデルであり、日本のカスタム文化を深く理解していなければ出てこないチョイスと言える。こうした選定からは、開発チームの日本車文化に対する深いリスペクトが伝わってくる。

ステーションワゴンの日産 ステージア RS FOUR V(右端の車)を先頭に、チェイサー(左の白い車)もドリフトしながら追走するシーン。一見するとステージアは場違いに見えるが、中身はほぼGT-Rという羊の皮をかぶった狼のような車だ。画像はDeveloper_Direct 2026より。
ステーションワゴンの日産 ステージア RS FOUR V(右端の車)を先頭に、チェイサー(左の白い車)もドリフトしながら追走するシーン。一見するとステージアは場違いに見えるが、中身はほぼGT-Rという羊の皮をかぶった狼のような車だ。画像はDeveloper_Direct 2026より。

そんな『Forza Horizon 6』は、ローンチ時に550種類以上の車を収録予定で、現在93車種が公開されている。ホンダの軽トラック アクティから、1200馬力を誇るフェラーリの最新ハイブリッドハイパーカー F80までラインアップされており、その多様性もシリーズ随一になりそうだ。

2025年12月に発表されたばかりで、2027年頃発売予定のGR GT(プロトタイプ)が本作のカバーカーとして発表された。画像はDeveloper_Direct 2026より。
2025年12月に発表されたばかりで、2027年頃発売予定のGR GT(プロトタイプ)が本作のカバーカーとして発表された。画像はDeveloper_Direct 2026より。

競技向けのレーダー機能と観光向けの可能性が広がる自動運転

これまでの説明で『Forza Horizon 6』では、リアルに再現された日本を、多彩な車で自由気ままにドライブできることがイメージできたと思う。あとはどれだけ楽しく遊べるかだが、『Forza Horizon 6』はシステム面でも工夫が感じられる。

まず勝負にこだわるレーサー向けには、走っている周囲に車が接近すると色が変わるレーダー機能が実装される。とても近くに車が接近していると赤色、少し離れた位置に車いると黄色に色が変化するので、周囲の状況を把握しやすそうだ。

車は前(画面中央)を見ながら運転するので、走行中にレーダーを直視して詳細を確認するのは難しいが、色の変化なら周辺視野でも判断できると思うので、近くに別の車が居ると注意することはできそうだ。画像はDeveloper_Direct 2026を拡大したもの。。
車は前(画面中央)を見ながら運転するので、走行中にレーダーを直視して詳細を確認するのは難しいが、色の変化なら周辺視野でも判断できると思うので、近くに別の車が居ると注意することはできそうだ。画像はDeveloper_Direct 2026を拡大したもの。

また、のんびり風景を見ながら観光気分で探索したい人にはうれしい、自動運転機能が実装される。「Forza Horizon」シリーズでは独自のラジオ番組を流せるので、お気に入りのラジオを聞きながら、のんびりと風景を楽しむことができそうだ。

自動運転の詳細はまだ不明だが、ランドマークに自動でカメラが向くモードや、車をかっこよく眺めることができるリプレイのようなカメラワークなど、自動運転時のカメラワークに工夫が凝らされていれば環境ビデオ的な楽しみ方もできそうだ。

自慢の愛車を披露できる、大黒PAをモチーフとした新機能「カーミーティング」

現実では、自動車愛好家が特定の場所に車を持ち寄り交流(井戸端会議)を行うカーミーティングというものが行われている。本作では、このことに着想を得た新機能「カーミーティング」が実装されるが、そのロケーションは大黒PAを意識しているそうだ。

大黒PAは日本の車文化を象徴する場所のひとつで、聖地のひとつとして語られることも多い。日本を舞台にした『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』にも登場している。旧車から最新のハイパーカーまでが夜な夜な集結するその光景は、まさに「ワイルド・スピード」の世界そのもの。あの独特の熱気と空気感をゲーム内でどこまで再現できるのか注目したい。

機能の詳細は不明だが、本作のカーミーティング会場は単なる交流の場に留まらず、カスタムのダウンロードや車の購入も可能だ。ゲーム内における拠点のひとつとして機能することが期待され、重要な場所となれば自然と人が集まるだろうし、そうなればコミュニティも活発化してプレイヤー間の交流も深まりそうだ。

駐車場はどの程度の規模になるのか気になるところだ。画像はDeveloper_Direct 2026より。
駐車場はどの程度の規模になるのか気になるところだ。画像はDeveloper_Direct 2026より。

「Forza」シリーズは自由度の高いカーカスタムも魅力なので、自分でカスタムしたお気に入りの車を披露する場所が増えるという点でもうれしい部分だ。カスタマイズ自体の進化もあり、新しいボディキットが追加されるほか、今までありそうでなかった窓の装飾や前後で異なるホイールを装着することも可能になる。

とんでもない姿にカスタムされたマツダ ロードスター。よく見るとカラーリングは、日本を代表するバーチャルアイドル初音ミクっぽい。画像はDeveloper_Direct 2026より。
とんでもない姿にカスタムされたマツダ ロードスター。よく見るとカラーリングは、日本を代表するバーチャルアイドル初音ミクっぽい。画像はDeveloper_Direct 2026より。

「フォントはもう少しそれっぽいといいな……」という気持ちがないわけではないものの、SNSでは358というナンバーを押さえている点に驚く声も多かった。画像はDeveloper_Direct 2026より。
「フォントはもう少しそれっぽいといいな……」という気持ちがないわけではないものの、SNSでは358というナンバーを押さえている点に驚く声もあった。画像はDeveloper_Direct 2026より。

ショウカーさながらのスタイルから、こだわりの「痛車」まで、カスタムカーの表現の幅は無限大だ。カーミーティングの場で直接自慢の愛車を披露し、可能であればリアルタイムで車の感想を語り合ってみたいものだ。

自由に装飾が可能なプレイヤーハウスのガレージや土地開発など充実のビルド機能

シリーズには、ゲームプレイの拠点となる「プレイヤーハウス」が存在し、進行に合わせて各地の物件を所有できた。『Forza Horizon 5』のプレイヤーハウスでは車の購入や乗り換えに、家の前に車を置いての撮影を楽しむこともできた。先述したカーミーティングでは車を購入できると説明されているので、もしかしたら拠点の機能は少し整理されるのかもしれない。

実家のような安心感のあるプレイヤーハウスとホンダ NSX-Rの組み合わせ。現実世界なら地域によってはNSXのほうが高そうだ。画像はDeveloper_Direct 2026より。
実家のような安心感のあるプレイヤーハウスとホンダ NSX-Rの組み合わせ。現実世界なら地域によってはNSXのほうが高そうだ。画像はDeveloper_Direct 2026より。

プレイヤーハウスにおける注目の新機能は、所有する車をディスプレイできる「カスタムガレージ」の実装だ。映像では、無機質なコンクリート打ちっぱなしのオーソドックスな車庫から、板張りで和の情緒が漂うモダンな空間まで多彩なスタイルが確認できた。所有する物件によってベースデザインが異なるのか、自由に変更できるのかは不明だが、内装については細かなカスタマイズを楽しめるとアナウンスされている。

これまでのプレイヤーハウスでは屋外での撮影がメインだったが、自分好みにデザインしたガレージで、こだわりの車を愛でたり撮影できたりしたら最高だ。

広大な土地を開拓する新たなビルド要素「エステート」

本作はガレージ以外にもビルド関連の機能が充実するようだ。なかでももっとも野心的な新要素となりそうなのが「エステート(英語版ではEstate。私有地や不動産を意味する)」で、広大な土地に建築や装飾ができるという機能だ。加えてオンラインプレイ中には、ほかのプレイヤーを招き入れることもできるそうだ。

映像からはテーマパークのようなものを作っている印象を受ける。完成後はその中を探索したり車で走ったりなど、何らかのアクティビティに利用できるとおもしろそうで、今後の情報を楽しみにしたい。

画像の下のほうに見える民家を拠点に広大な土地を開拓できるようだ。画像はDeveloper_Direct 2026より。
画像の下のほうに見える民家を拠点に広大な土地を開拓できるようだ。画像はDeveloper_Direct 2026より。

用途などは不明だが近代的な建築物が多く並んでいる。画像はDeveloper_Direct 2026より。
用途などは不明だが近代的な建築物が多く並んでいる。画像はDeveloper_Direct 2026より。

東京タワーを飛び越えるコースもおそらく作れるコースエディット機能「イベントラボ」

また、前作で好評だったコースエディット機能「イベントラボ」も、さらなる進化を遂げて再登場する。『Forza Horizon 5』では、舞台となるメキシコのマップ上で走りたいルートを選び、チェックポイントやさまざまな障害物を設置しながら自分だけのレースイベントを作ることができた(参考:『Forza Horizon 5』のイベントラボを紹介するトレーラー)。

基本仕様が前作通りであれば、東京タワーを飛び越えるような巨大ジャンプ台を備えた規格外のコースも作れるだろうし、秋葉原を舞台としたテクニカルコースも容易に構築できるはずだ。イベントラボのビルド機能はマルチプレイにも完全対応したそうなので、ひとりで作るのは難しかった巨大なコースも仲間と協力して容易に作れそうだ。

イベントラボの使い勝手の悪かった部分も改善されるようだ。画像はDeveloper_Direct 2026より。
イベントラボの使い勝手の悪かった部分も改善されるようだ。画像はDeveloper_Direct 2026より。

日本文化と自動車愛が融合した究極のオープンワールドに期待

ついにお披露目となった『Forza Horizon 6』の姿は、単なるレーシングゲームの枠を超え、日本の文化と自動車愛が融合した究極のオープンワールド体験を予感させるものだった。

最新のグラフィックスで描かれる箱根の峠や秋葉原の喧騒に、日本の自動車文化に詳しいからこそ可能なカーラインアップは実に見事だ。美しい日本を相棒とともに駆け抜ける日が今から待ち遠しくてならない。

映像の最後にはガンダムっぽいロボットの足も登場。足下の雰囲気はガンダム・バルバトスに似ているが細部は異なっており、その正体が気になるところだ。画像はDeveloper_Direct 2026より。
映像の最後にはガンダムっぽいロボットの足も登場。足下の雰囲気はガンダム・バルバトスに似ているが細部は異なっており、その正体が気になるところだ。画像はDeveloper_Direct 2026より。

現実では外国人観光客が殺到した富士山とコンビニという組み合わせももしかしたらあるのかもしれない。画像はDeveloper_Direct 2026より。
現実では外国人観光客が殺到した富士山とコンビニという組み合わせももしかしたらあるのかもしれない。画像はDeveloper_Direct 2026より。

『Forza Horizon 6』は2026年5月19日にXbox Series X/SとPCで発売予定。発売初日からGame Passに対応する。さらにPS5向けにも2026年内の発売が予定されている。