ゴールドマン、26年第4四半期の原油価格見通しを引き上げ

 米ゴールドマン・サックスは、2026年第4・四半期の北海ブレント原油と米WTI原油の価格見通しを6ドル引き上げて、それぞれ1バレル当たり60ドルと56ドルとした。写真はテキサス州ミッドランド南部のポンプジャッキと掘削装置。昨年6月撮影(2026年 ロイター/Eli Hartman)

[23日 ロイター] – 米ゴールドマン・サックス(GS.N), opens new tabは22日付のリポートで、2026年第4・四半期の北海ブレント原油と米WTI原油の価格見通しを6ドル引き上げて、それぞれ1バレル当たり60ドルと56ドルとした。経済協力開発機構(OECD)諸国の在庫が予想を下回ったことが理由で、イランに関連した供給の混乱は依然として想定しておらず、26年の供給過剰見通しを維持している。

原油先物は23日、イランと米の高官協議が今週再び開催されるとの報を受け下落。0641GMT時点でブレント原油先物は1バレル=71ドル前後、米WTI先物は65.75ドルで推移している。

ゴールドマンはリポートで、OECDの在庫が積み上がっていないことから、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が26年第2・四半期に徐々に増産を開始すると予想すると述べた。

大規模な供給混乱がなく、ロシア・ウクライナ間の和平合意もないという前提で、26年の供給過剰見通しを日量230万バレルに据え置いた。

生産量の未達を理由にカザフスタン、ベネズエラ、イラン、イラクの26年供給見通しを下方修正した。一方で、米州とOPECの主要産油国の供給見通しを上方修正した。

一方、イランやロシアに対する制裁が緩和され、在庫の積み増しが加速して長期的に供給が増加する場合、26年第4・四半期のブレント原油は5ドル、米WTI原油は8ドルの下振れリスクがあると予想している。

北海ブレントの予測60ドルについて、地政学的緊張の緩和を想定した、リスクプレミアム6ドルの緩やかな低下、OECDの在庫増加による公正価値価格の5ドル下落を反映していると説明した。

27年については堅調な需要と供給の伸び鈍化を背景に、ブレント原油とWTI原油の平均価格はそれぞれ65ドルと61ドルとなり、同年12月までにそれぞれ70ドルと66ドルに上昇すると見込んでいる。

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