スペースXは日本時間2026年2月20〜22日にかけて、フロリダ州とカリフォルニア州の2拠点から「ファルコン9(Falcon 9)」ロケットを相次いで打ち上げ、スターリンク(Starlink)衛星合計82機を所定の軌道へ投入しました。いずれも第1段ブースターの海上回収に成功しています。
打ち上げに関する情報は以下の通りです。
打ち上げ情報:Falcon 9(Starlink Group 10-36)
・ロケット:Falcon 9 Block 5
・打ち上げ日時:日本時間 2026年2月20日 10時41分
・発射場:ケープカナベラル宇宙軍基地(アメリカ)
・ペイロード:Starlink衛星 29機(Starlink Group 10-36)
スペースXのミッションページによると、第1段ブースター(B1077)は今回が26回目の飛行で、これまでにCrew-5、GPS III SV06、Inmarsat I6-F2、Intelsat G-37、CRS-28、NG-20、TD7、そしてスターリンクミッション19回に使用されてきました。打ち上げ後、第1段ブースターはバハマ沖の大西洋上に待機していたドローン船「Just Read the Instructions(JRTI)」への着艦に成功しました。バハマ沖への着艦は、2025年2月に試験的に実施されて以来、通常ミッションとしては今回が初めてとなります。
打ち上げ情報:Falcon 9(Starlink Group 17-25)
・ロケット:Falcon 9 Block 5
・打ち上げ日時:日本時間 2026年2月21日 18時04分
・発射場:ヴァンデンバーグ宇宙軍基地(アメリカ)
・ペイロード:Starlink衛星 25機(Starlink Group 17-25)
スペースXのミッションページによると、第1段ブースター(B1063)は今回が31回目の飛行で、SpaceXの運用ブースターの中でも最多飛行回数を誇る機体の一つです。打ち上げ後、第1段ブースターは太平洋上のドローン船「Of Course I Still Love You(OCISLY)」への着艦に成功しました。
打ち上げ情報:Falcon 9(Starlink Group 6-104)
・ロケット:Falcon 9 Block 5
・打ち上げ日時:日本時間 2026年2月22日 12時47分
・発射場:ケープカナベラル宇宙軍基地(アメリカ)
・ペイロード:Starlink衛星 28機(Starlink Group 6-104)
スペースXのミッションページによると、第1段ブースター(B1067)は今回が33回目の飛行で、SpaceXの全ブースターの中で最多飛行記録を更新しました。これまでにCRS-22、Crew-3、Turksat 5B、Crew-4、CRS-25、Eutelsat HOTBIRD 13G、SES O3B mPOWER-A、PSN SATRIA、Telkomsat Merah Putih 2、Galileo L13、Koreasat-6A、そしてスターリンクミッション21回に使用されています。打ち上げ後、第1段ブースターは大西洋上のドローン船「A Shortfall of Gravitas(ASOG)」への着艦に成功しました。
スターリンクトレイン観測の参考
【外部サイト】Find Starlink(スターリンクトレイン予報)
スターリンク衛星は、打ち上げ後しばらくの間、列車のように連なって移動する「スターリンクトレイン」として見えることがあります。観測する際は、予報サイトでお住まいの地域を指定し、通過時刻や方角、高度の目安を確認してください。
関連画像・映像
【▲ 第2世代スターリンク衛星「Starlink V2 Mini」(Credit: SpaceX)】
世代別サイズ・重量比較イメージ
各世代の「重量と体積」の比率を四角形の面積で表現しています。
※形状はイメージです。実際の展開時形状とは異なります。
v1.5
Falcon 9
(初期・標準)
V2 Mini
Falcon 9
(現在の主力)
V2 (V3) Future
Starship
(開発中)
📶 進化する通信容量
v1.5に対し、現在のV2 Miniは約4倍の容量を持ちます。さらに将来のV2 (V3)では、1機あたりの通信容量が桁違いに増加すると予測されています。
⚖️ 重量とサイズの大型化
高性能化に伴い衛星は巨大化しています。
v1.5 (300kg) ➔ V2 Mini (800kg) ➔ V2 (V3) (2000kg級)
これにより、一度に打ち上げられる機数は減少しますが、総容量は増大します。
🚀 打ち上げ手段の変遷
Falcon 9: v1 〜 V2 Miniまで対応Starship: 巨大なV2 (V3) 衛星の打ち上げに必須。現在開発・飛行試験中。
文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部
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