ミラノ・コルティナオリンピックは16日(日本時間17日未明)、新種目のスキージャンプ男子スーパー団体が行われ、小林陵侑(チームROY)と二階堂蓮(日本ビール)の2人で臨んだ日本は6位だった。最終ラウンドで二階堂が大飛躍を見せたが、その後、降雪が強まって競技打ち切りとなり、第2ラウンド終了時点の成績で最終順位が確定した。
スキージャンプ男子スーパー団体で3回目が中止となり、6位で終わった日本の小林陵侑(左)と二階堂蓮(16日)=富永健太郎撮影小林陵「飛ぶ気満々だった」
まさかの幕切れだった。日本は6位で迎えた3回目、二階堂が138メートル50の大ジャンプを見せ、1番手の8人が終えた時点で2位に浮上。ところが、アンカーが数人飛んだ辺りで突如雪が降ってきた。勢いは増し、試合が中断されてしまう。
幻となった二階堂蓮の3回目の飛躍(16日、伊プレダッツォで)=伊藤紘二撮影
下からジャンプ台のスタートゲートが見えないほどの吹雪だった。中断と再開を繰り返した末、3回目が中止に。二階堂の大ジャンプは幻となり、2回目を終えた時点の6位が決まった。そのわずか数分後、雪はぴたりとやんだ。
途中中止で幻となった二階堂蓮の3回目の飛躍(16日、伊プレダッツォで)=富永健太郎撮影
「悔しいっすよ」と小林陵。2回目まで129メートル、130メートルと力を出し切れず、二階堂が3回目に奮起してくれた。「蓮の思いを受け止めた。飛ぶ気満々だった」。メダル確保へ覚悟を決めたところだった。
二階堂は前日、小林陵に「ぶちかましましょう」と声をかけた。金を狙える位置で先輩につなぐシナリオを描き、3回目で会心のジャンプ。「『ディス・イズ・オリンピック』。何が起こるかわからない」と受け止めるしかなかった。
3回目の飛躍の途中に降雪にみまわれたジャンプ台(16日、伊プレダッツォで)=富永健太郎撮影
国際スキー・スノーボード連盟(FIS)の責任者は「湿った雪で助走路のスピードが落ちていた。風の状況も変わり、競技を続けるのは不公平だった」と説明。今大会4個のメダルと躍進した日本ジャンプ勢が、最後に屋外競技の厳しさを味わった。(福井浩介)
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