ミラノ・コルティナオリンピックは9日(日本時間10日未明)、スノーボード女子ビッグエア決勝が行われ、
村瀬心椛
(TOKIOインカラミ)が金メダルを獲得した。スノーボードで、日本女子が金メダルを獲得するのは初。村瀬は前回大会の「銅」に続いて、この種目で2大会連続のメダルとなった。(→
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金メダルを獲得した村瀬心椛はこんな人
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村瀬心椛が所属する「TOKIOインカラミ」とは…
)(デジタル編集部)
日本勢は全員予選突破
予選を2位で通過した村瀬心椛(8日)=三浦邦彦撮影
出場した日本勢は4人。予選では、村瀬心椛が2位、深田茉莉(ヤマゼン)が5位、岩渕麗楽(バートン)は7位、鈴木萌々(キララクエストク)が8位で決勝に駒を進めていた。
日本勢トップの村瀬は北京五輪の銅メダリスト。17歳3か月で獲得したこのメダルは、冬季五輪では、日本人女子史上最年少メダルだ。今大会は表彰台の頂点を見据えていていた。
女子予選で1回目の演技をする岩渕麗楽(8日)=三浦邦彦撮影
初出場の鈴木は最年少の18歳。予選では2回目にヘルメットが割れるほどの転倒がありながら、3回目を決めきった強心臓の持ち主だ。(
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1回目
1回目。試合は、テス・コーディ(オーストラリア)から始まった。
1回目を終えて右手を上げる村瀬心椛(9日)=三浦邦彦撮影
鈴木萌々が「バックサイド1440」で54・75点をマーク。岩渕麗楽は「バックサイド1260」で82・75点を記録した。深田茉莉は着地時に転倒して18・50点。村瀬心椛は「バックサイドトリプルコーク1440」で89・75点と会心の滑りを見せた。
1本目終了時点で、村瀬心椛が1位、岩渕麗楽が3位に入った。
2回目
2回目。五輪連覇中のアナ・ガサーが1回目に続いて、2回目の試技も失敗し、45・00点。この時点で、連覇は絶望的になった。
鈴木萌々の2回目の演技(9日)=飯島啓太撮影
鈴木萌々は「フロントサイド1440」をクリーンに決め、81・50点にまとめる。岩渕麗楽は「フロントサイド1440」を狙うが失敗し、20・50点。深田茉莉は「スイッチバックサイドダブルコーク1260」で85・00点と1回目の失敗を取り戻す得点をマークした。村瀬心椛は「フロントサイドトリプルコーク1260」で72・00点をマークした。
2回目終了時点で、村瀬心椛が161・75点で2位。鈴木萌々が136・25点で4位につけている。
3回目
3回目。連覇中で引退を表明している
アナ・ガサー
が五輪最後の演技を披露。「バックサイドダブルコーク1080」をメイクし、会場から拍手が送られる。
深田茉莉
はコーチ陣から引っ張り出される形で、「バックサイドトリプルコーク1440」を狙いに行ったが、着地で転倒し、30・00点。全ての試技を終えた。深田の合計得点は、115・00点だった。
岩渕麗楽
は「フロントサイド1440」を狙ったが、着地に失敗。得点もつかなかった。合計得点は103・25点。
鈴木萌々
は「バックサイド1440」を狙ったが、これを失敗。得点もつかず、合計136・25点だった。続くミア・ブルックス(イギリス)が失敗したことで、村瀬のメダルが確定した。
金メダルを獲得した村瀬心椛の3回目の演技(9日)=飯島啓太撮影
村瀬心椛
は3回目に「フロントサイドトリプルコーク1440」を決め、89・25点をマーク。合計179・00点で銀メダル以上を確定させた。最終滑走者のユ・スンウン(韓国)が失敗したため、村瀬が優勝となった。
3回目の演技を終えて目を潤ませる村瀬心椛(9日)=三浦邦彦撮影
鈴木は6位、深田は9位、岩渕は11位だった。
表彰台の中心に…
表彰式に臨んだ村瀬は、メダルの授与前から笑顔で喜びを抑えきれない様子。名前を呼ばれると、天を仰ぎ、両手を上げながら表彰台へ。プレゼンターから金メダルを首にかけられると何度もお辞儀をした。
女子ビッグエアの表彰式で金メダルを見つめる村瀬心椛(9日)=三浦邦彦撮影
君が代とともに日の丸が上っていく姿を、目を潤ませながら見つめた。
村瀬心椛とは…
岐阜市出身の21歳は、幼少期からその名をスノーボードシーンで広めてきた逸材だ。予選では「大会で出すのは初めて」という「フロントサイドトリプルコーク1260」(縦3回転、横3回転半)を決めた。
岐阜のおすすめスポットについて尋ねられると、「自然がたくさんあって、長良川や鮎、あと岐阜城もおすすめ」と観光ガイドのような模範解答を披露したことも。インスタグラムではcocomosan(ここもさん)というアカウントで13万人以上のフォロワーを抱える、名実共に日本を代表するスノーボーダーだ。(
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男子は「金」「銀」
スノーボード・ビッグエアでは、女子に先駆けて、7日に男子決勝が行われている。この種目では、木村葵来(ムラサキスポーツ)が179・50点で優勝、木俣椋真(ヤマゼン)が171・50点で2位となり、日本勢がワンツーフィニッシュを飾った。(
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スノーボード・ビッグエアとは
ビッグエアの競技説明
スノーボード・ビッグエアとは、大型ジャンプ台から飛び出して空中技を披露し、難易度や完成度、高さ、着地などを100点満点で採点する。助走は30メートル以上、傾斜20度以上の急な「下り坂」からか加速し、空中で技を決める「一発勝負」だ。
今大会に出場する日本勢は、2025年3月の世界選手権女子では1~4位を独占。日本の「新・お家芸」の期待もかかる種目だ
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