
ウォーシュ元理事、2025年5月撮影 REUTERS/Ann Saphir
[ワシントン 30日 ロイター] – トランプ米大統領は30日、5月に任期が終了するパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の後任にケビン・ウォーシュ元理事を指名すると発表した。
トランプ氏は、「偉大なFRB議長の一人、おそらくは最高の議長として歴史に名を残すことは間違いない」と述べた。
就任には上院の承認が必要。トランプ政権は1月にパウエル議長への刑事捜査開始を決定するなどFRBの独立性を脅かしており、上院での承認に向けては曲折も予想される。またパウエル議長が、FRBを政治的に掌握されることを防ぐため、議長の任期満了後も理事としてFRBに留まる可能性もある。
ウォーシュ氏は55歳。ホワイトハウスの内部関係者ではないがトランプ氏の信頼は厚く、フロリダ州の別荘にも招待されている。パウエル議長の任期が切れるまでは、トランプ氏の優先事項を推進する「影の議長」として振る舞うとみられる。
著名投資家スタンレー・ドラッケンミラー氏の資産を管理するオフィスのパートナーを務めるなどウォール街での経歴を持つ。また、トランプ氏の有力な支持者であるロン・ローダー氏と親族関係にある。このため、大統領からの独立性を証明できるか、厳しい視線にさらされることになる。
ウォーシュ氏は2006年から11年までFRB理事を務め、08年の金融危機時にはバーナンキ議長(当時)の下でウォール街担当の窓口として奔走した。かつては金融引き締めの急先鋒として知られたが、ここ数カ月は、大幅な利下げを迫るトランプ氏の姿勢を正しいと支持する発言を繰り返している。 もっと見る 弁護士であり、スタンフォード大学フーバー研究所の特別客員フェロー(経済学)も務め、FRBの運営見直しを呼びかけている。具体的には、FRBのバランスシート縮小と銀行規制の緩和だ。バランスシートを縮小することで、金融市場の余剰流動性を実体経済に「再配置」し、政策金利の引き下げにつなげることができるというのが同氏の主張だ。 もっと見る
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
