
1月29日、北京で中国の習近平国家主席と会談する英国のスターマー首相。代表撮影。REUTERS
[29日 ロイター] – スターマー英首相は29日、中国の習近平・国家主席と北京の人民大会堂で会談した。成長や安全保障の強化を目指して「より洗練された」関係を築きたいと述べ、冷え込んでいた関係の改善に意欲を示した。
スターマー氏は会談の冒頭で「中国は世界の舞台で重要な役割を担っており、われわれが協力の機会を見いだすと同時に、意見が異なる分野でも有意義な対話ができるような、より洗練された関係を構築することが不可欠だ」と述べた。
習氏は中英関係がどちらの国にも利益にならない「紆余曲折」を経てきたとした上で、中国は長期的な戦略的パートナーシップを築く用意があると述べた。
英首相の訪中は2018年以来。英国はデンマーク自治領グリーンランド領有に意欲を示すトランプ米大統領の最近の発言などを巡り、長年の同盟国である米国との間で緊張が高まっている。
また、労働党政権が公約した経済成長の実現に苦戦するスターマー氏は、スパイ活動や人権問題への懸念が残る中でも、ビジネス機会の創出を期待して中国との関係改善を優先事項の一つに据えている。
中国も関係修復に前向きで、英国との関係は「極めて重要な時期」にあるとしている。国営新華社は28日の社説で「中国は今回の訪問を、英国との政治的相互信頼を強化し、現実的な協力を深め、共に世界の平和と安全、安定に然るべき努力と貢献をする機会と捉える用意がある」と論じた。
中英関係は英国が保守党政権下で国家安全保障上の懸念から中国による投資を一部制限し、香港における政治的な自由の取り締まりに懸念を表明したことなどを受けて悪化した。スターマー氏はその後、中国との関与を模索する新たな方針を打ち出した。
同氏は会談で「われわれが18カ月前に政権に就いた際、私は英国を再び外向きにすると約束した」とし、「なぜなら、海外での出来事はスーパーマーケットでの価格からわれわれが感じる安全まで、自国で起こる全てのことに影響を及ぼすからだ」と述べた。
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