欧州は行動の勇気欠く、ゼレンスキー氏が批判 ダボス演説

スイス東部ダボスで開かれている世界経済フォーラム(WEF)に登壇したウクライナのゼレンスキー大統領。22日撮影。REUTERS/Denis Balibouse

[ダボス(スイス) 22日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は22日、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で演説した。欧州が凍結されたロシア資産を活用していないことなどを指摘し、断固とした行動を取る勇気に欠ける「小・中堅国が断片的に寄せ集まった万華鏡のような存在」と批判した。欧州の同盟国に向けた発言としては、最も辛辣なメッセージの一つとなる。

ゼレンスキー大統領は、ロシアの侵略行為やトランプ米大統領のグリーンランド取得を巡る動きなどに毅然と立ち向かわなければ、欧州は自らを「おとしめ」、暗い将来に直面すると警告。「誰もがグリーンランドに注視する中、ほとんどの指導者たちが、この問題にどう対処すべきか全く分かっていないのは明らかだ」と述べた。

またゼレンスキー氏は「欧州は世界的な力となることができ、そうならなければならない。遅れて反応する存在ではなく、未来を定義する存在になるべきだ」と訴えた。さらに、様々な意見があるとした上で、米軍の攻撃で身柄を拘束された「ベネズエラのマドゥロ前大統領はニューヨークで裁判にかけられているが、残念ながら(ロシアの)プーチン大統領は裁判を受けていない」と述べた。

その上で「欧州には強さが必要だ。そのためにわれわれは、共に行動しなければならない」と言明。「時宜を得た行動を取る必要があり、何よりも、行動する勇気を持たなければならない」とし、「今行動しなければ、明日はない」と強調した。

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