マスク氏、オープンAIとMSに最大1340億ドルの「不当利益」返還要求

写真はイーロン・マスク氏。2025年11月、米ワシントンで撮影。REUTERS/Evelyn Hockstein

[17日 ロイター] – 米実業家イーロン・マスク氏がオープンAIとマイクロソフト(MSFT.O), opens new tabに対して、自身の貢献で両社が得た「不当な利益」として最大1340億ドルの返還を要求している。16日に公表された裁判所への提出文書で明らかになった。

マスク氏はオープンAIについて、非営利目的という設立当初の目的に賛同して支援したにもかかわらず、その後オープンAIが営利企業を立ち上げ、マイクロソフトと提携して巨額の利益を追求したことは契約違反だとして訴訟を提起している。

今回の提出文書では、マスク氏による支援に伴ってオープンAIに655億─1094億ドル、マイクロソフトに133億─251億ドルの利益がもたらされたと記された。

マスク氏の弁護団を率いるスティーブン・モロ氏はロイター宛ての声明で「マスク氏がいなければオープンAIは存在しなかった。同氏はシード資金の大部分を提供するとともに自らの評判を貸し、事業拡大に関する知識の全てを教えた。その価値は極めて優れた専門家が算定した」と述べた。

オープンAIは、マスク氏の主張が「嫌がらせ」の一環で、真剣とは言えない要求だと切り捨てた。

マイクロソフトはマスク氏の補償要求についてコメント要請に応じていない。

またオープンAIとマイクロソフトは16日、マスク氏の補償要求に異議を申し立てる訴訟を別途起こした。

西部カリフォルニア州オークランドの裁判所は今月、マスク氏の訴えは手続きを進める妥当性があると判断。陪審による審理が4月に始まる見通しだ。

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