
米労働省が13日発表した2025年12月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.7%上昇した。2025年11月、ニューヨークで撮影(2026年 ロイター/Jeenah Moon)
[ワシントン 13日 ロイター] – 米労働省が13日発表した2025年12月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.7%上昇した。家賃や食品の値上がりが押し上げ要因となった。ただ、上昇率は前月から横ばいで、市場予想と一致した。昨秋の政府機関一時閉鎖の影響に伴うゆがみが解消される中、米連邦準備理事会(FRB)は今月の会合で金利を据え置くとの見方が強まった。
物価の「瞬間風速」を示す前月比は0.3%上昇し、予想と一致した。
食品は0.7%上昇し、22年10月以来の大幅な伸びを記録。果物・野菜、乳製品などが値上がりしたほか、国民の不満につながっている牛肉価格は1.0%上昇、ステーキも3.1%急騰した。コーヒーも関税の影響で1.9%上昇した。一方、昨年高騰していた卵は8.2%下落した。外食などの食品サービスは0.7%上昇した。
家賃を含む住居費も0.4%上昇し、CPI全体の押し上げ要因となった。持ち家の帰属家賃は0.3%上昇した。
エネルギーは0.3%上昇。天然ガスが4.4%急騰する一方、ガソリンは0.5%下落した。
そのほかの項目では、航空運賃が5.2%、衣料品が0.6%、医療費が0.4%それぞれ上昇。半面、中古車・トラック1.1%下落、家具は0.5%下落した。
オックスフォード・エコノミクスの米国主任エコノミスト、マイケル・ピアース氏は「政府閉鎖によるゆがみでインフレ指標の解釈が難しくなっているが、最近のデータはインフレがピークに達したことを示している」とし、FRBは「一連の利下げの効果を見極めるため、長期の利下げ休止継続に満足しているだろう。インフレ懸念が後退する中、労働市場の下振れリスクにより柔軟に対応できるようになるだろう」と述べた。
変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前年比2.6%上昇。前月から横ばいで、予想の2.7%上昇を下回った。前月比では0.2%上昇。予想は0.3%上昇だった。
基調的なインフレ圧力が和らぎ、年内の利下げ余地が残されていることを示唆した。エコノミストは輸入関税の価格転嫁が鈍化している可能性を指摘するが、3年超ぶりの大幅な上昇となった食品価格や家賃の高騰は、トランプ氏の支持率低下につながっている「アフォーダビリティー」の危機を浮き彫りにした。
CPI統計を受け、トランプ大統領は自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「米インフレ率は素晴らしい」とし、「ジェローム『遅すぎる』パウエル議長は金利を『大幅に』引き下げるべきだ」と述べた。
A line chart with the title ‘US inflation and interest rates’
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