ベルリン(CNN) 大雪が降って氷点下の寒さが続くドイツの首都ベルリンで、約10万人が4日間以上続く停電に見舞われている。ベルリンでは3日に送電設備が放火され、極左環境団体ブルカングルッペが犯行声明を出していた。
発端となった火災は現地時間の3日未明、ベルリン南部の運河にある送電設備で発生。この火災でリヒターフェルデ発電所付近の高圧ケーブル数本が破損した。
火災は消し止められたものの、同日午前6時ごろに電力の供給が断たれ、電力事業者によるとベルリン南部の4地区をまたいで住宅約4万5000軒と事業所約2200軒で停電が発生した。
夜間の気温が氷点下10度にまで下がる中、住民は電気や暖房が使えなくなり、列車の運行や携帯電話の接続にも支障が出ている。

停電の中、住宅の窓に電池式のクリスマス飾りが飾られている=4日/Ralf Hirschberger/AFP/Getty Images
放火についてはブルカングルッペが警察に犯行声明を送り、「リヒターフェルデのガス火力発電所の破壊活動に成功した」と宣言。ベルリンの「裕福な」地区で停電を発生させたと主張した。
一方で、それほど裕福ではない住民には謝罪し、目的は化石燃料産業を狙い撃ちにすることだったとした上で、「化石燃料を使った火力発電の拡大に対して必要な措置」だったと主張。「この行動の目的は停電ではない。化石燃料産業だ」と強調している。
ベルリン市長は7日、記者団に対し、今回の事件を「軽微な放火でも破壊活動でもなく、極左過激派組織によるテロ攻撃」と位置付けた。
ドイツ連邦検察は同日、テロ関連や破壊活動、放火などの容疑で捜査に乗り出したことを明らかにした。
警察によると、停電が続く中で83歳の女性が死亡した。窃盗の通報も寄せられているという。
7日午前11時現在、電力は徐々に復旧しているものの、住民に対しては、大量の電力を使用する家電をすぐに使わないでほしいと呼びかけている。
