今のうちに乗っておきたい

2026年は自動車業界にとってどんな年になるのか?

昨年のトランプ関税のように寝耳に水のことが起きる可能性もありつつ、少なくとも、電動化やカーボンニュートラルといった環境要素と、主に税制による政策要素に大きく左右されることだけは間違いない。

宮崎でフォルクスワーゲン・ゴルフのディーゼルモデルに試乗。宮崎でフォルクスワーゲン・ゴルフのディーゼルモデルに試乗。    平井大介

だからこそ、ガソリンエンジンのクルマには今のうちに乗っておきたいと思うわけで、そこにはディーゼルエンジンも含まれるだろう。もちろんマツダがバイオフューエル燃料を使用できるCX-60やCX-80を既に市販化しているように、マルチソリューションという見方で言えば、ディーゼルも充分に未来への可能性が残されてはいる。

なぜそんな話を始めたかと言えば、長年進化を続けてきたディーゼルエンジン搭載車で、これは完成形なのでは? という1台に出会ってしまったからだ。それが先日、宮崎で開催された試乗会で乗ることができた『フォルクスワーゲン・ゴルフTDIアクティブ・アドバンス』である。

この車両自体は、昨年2月にも都内で試乗している。当時私は『道具フォルクスワーゲンの真骨頂』と題した原稿を執筆しているわけだが、縁あって再び乗ることができた。

EA288エボと呼ばれる1968ccの直4ターボ

現在、日本で購入できるフォルクスワーゲンでディーゼルエンジンを搭載する『TDI』グレードは、Tロック、ゴルフ、ゴルフ・ヴァリアント、ティグアン、パサートに用意されている。全て『EA288エボ』と呼ばれる1968ccの直列4気筒ターボで、Tロック、ティグアン、パサートは全て4モーション、つまり4WDを組み合わせる。

ちなみにゴルフでいえば、先代7代目ゴルフに搭載されていたのが『EA288』で、8代目で『EA288エボ』に進化。現行8.5代目では、150ps/36.7kg-mのスペックこそ変わらないが、WLTCモード燃費は8代目の20.0km/Lから20.8km/Lへと伸びており、今も進化を続けていることがわかる。

EA288エボと呼ばれる1968ccの直列4気筒ディーゼルターボは、150ps/36.7kg-mのスペック。EA288エボと呼ばれる1968ccの直列4気筒ディーゼルターボは、150ps/36.7kg-mのスペック。    平井大介

ゴルフと同ヴァリアントのTDIを搭載するグレードは、アクティブ・ベーシック、アクティブ・アドバンス、スタイル、Rラインの4種類。今回の試乗車は457万9000円と、価格だけで言えば下から2番目のモデルだ。

FFのハッチバックでディーゼルエンジンを搭載するモデルとなると、日本で購入できるのはこのゴルフと、実はBMW 1シリーズ、ミニ、マツダ3しかない。もちろんSUVやミニバンなどボディタイプを広げれば、特にドイツ車は選択肢が多い。ルノーやシトロエンなど、フレンチミニバンの存在も見逃せないだろう。

そういった中で全長4295mm、全幅1790mm、全高1475mmというゴルフのボディは大きすぎず、小さすぎないまさにベストサイズ。昔のゴルフに比べれば巨大だが、宮崎の市街地や郊外を走っていて、日本の路上スケールにマッチしているように感じた。

ディーゼルエンジン向きのルート