(CNN) ウクライナ南部でウクライナ軍への圧力が強まっている。ロシア軍は装備の劣るウクライナの部隊を数で圧倒しており、ここ数週間で数百平方キロの領土を奪取した。
ロシア軍は南部ザポリージャ州の複数の地域で、開けた農村部を前進している。ウクライナ保安庁(SBU)の将校の1人は12月31日、CNNの取材に対し、地域の戦況は「激しい」と語った。
「バンキル」のコールサインを名乗るこの将校によると、「敵はより多くの領土を奪取することで、交渉の立場を強めようと試みている」という。
ロシア軍は歩兵の小部隊を駆使しており、「最も防御が手薄な陣地をめざし、あらゆる手段とルートで突破を図っている」とも指摘した。
最近の戦闘の多くは、フリャイポレとその周辺で発生している。フリャイポレは戦前の人口が70万人を超えた州都ザポリージャの東約80キロに位置する。

最前線の町フリャイポレから避難する女性を支援する警官=2025年11月14日、ザポリージャ州/Stringer/Reuters
この地域のロシア軍指揮官は28日、プーチン大統領との会議で、フリャイポレを制圧したと主張。12月上旬以降、ドニプロペトロウシク州とザポリージャ州で210平方キロを超える領土を掌握したとプーチン氏に報告し、最終目標はウクライナ東部・南部4州の占領だとするロシア大統領府の言説を補強した。
一方、非公式にウクライナの戦況を伝える「ディープステート」は29日、ウクライナ軍はフリャイポレの一部で陣地を維持しているものの、ロシア軍は「何倍もの兵力」を有しており、現在は「不透明な状況」にあると報じた。
ディープステートによると、フリャイポレは低地に位置することから、陣地の増強は困難だという。
