(CNN) トランプ米大統領が史上最高齢で就任宣誓を行ってから1年を迎え、健康状態をめぐる疑念が再燃している。

79歳のトランプ氏は最近の一連の会合で、数カ月前から目立っていた消えにくい右手のあざに加え、左手の甲にも変色もしくは軽いあざが出ている様子が見られた。

新たなあざの出現でホワイトハウスの説明は複雑になるとみられる。これまでの説明では、あざは右利きのトランプ氏が頻繁に握手をしたり、こうした変色が起きやすくなるアスピリンを常用していることが原因でできたとされていた。

医療の専門家はCNNに新たな懸念材料はないと述べ、高齢者によくある良性の症状の可能性が高いとの見方を示しつつも、健康状態の開示に消極的なトランプ氏の姿勢は、1年間必死に逃れようとしてきた詮索(せんさく)の目をさらに強めるだけに終わる恐れがあると警告した。

ノースウェスタン大ファインバーグ医学部の総合内科責任者、ジェフリー・ヒンダー医師は「好奇心の連鎖をあおっているだけだ」とコメント。「トランプ氏は公衆の目にさらされる立場だ。演出したい一定のイメージがある以上、こうした些細(ささい)なことでもそのイメージを損なってしまう」と指摘した。

トランプ氏はホワイトハウスに返り咲いて以降、健康状態をめぐる臆測が絶えず、左手の新しいあざはこれに拍車をかける新たな材料となる。トランプ氏は自らの活力をたびたび誇示し、こうした敏感な話題への対応を試みてきた。

トランプ氏が大統領選で勝利した一因は、バイデン前大統領の年齢や、大統領職への心身の適性をめぐる有権者の不安をあおったことにある。

ただ、バイデン氏に比べれば相当活発に公務の日程をこなしているものの、トランプ氏にも健康状態をめぐる疑念は付きまとう。夏には脚のむくみを示す写真が出回り、ホワイトハウスは7月、トランプ氏が慢性静脈不全と診断されたことを発表。これは高齢者によく見られる症状だ。

フロリダ州パームビーチにある自身のクラブにウクライナのゼレンスキー大統領を迎えたトランプ氏=2025年12月28日/Joe Raedle/Getty Images
フロリダ州パームビーチにある自身のクラブにウクライナのゼレンスキー大統領を迎えたトランプ氏=2025年12月28日/Joe Raedle/Getty Images

ホワイトハウスは今週、左手のあざについて問われ、新たな説明を提示するのを控えた。

レビット報道官は「トランプ大統領は民衆の人だ。歴代のどの大統領よりも多くの米国人と日々会い、握手している」としている。