
編集部の劉氏より「キーボード、結構こだわりありますよね?」と突然振られ書くことになった本コラム。
確かにこだわりはあり、そのせいで長年「特定のキーボードしか選べない」「ほかの評判のいいキーボードが自分には合わない」が悩みになっているので、この機会にわーっと書いてみようと思った次第だ。
ThinkPadなヤツを長年利用
先にこだわりについて結論を書くと、筆者はノートPCライクなキータッチが好きだ。
さらにポインティングデバイスもキーボードに一体化しているものを好んで使っている。
このこだわりに辿り着いた原因は主に2つある。
1つ目は最初に自分用として、最も長い時間使ったPCがモバイルノートPCだったからだ。
叔父がモバイルノートPCの買い替えに伴いおさがりとしてもらったもので、自分のホームページを作成するために、このモバイルノートPCでHTMLやPerl、PHPなどを勉強しコーディングを行なっていた。
まだまだタッチタイピングもおぼつかない頃に使っていたので、キーボードのざっくりとしたフィーリングとしては、モバイルノートPCの「浅めのストローク」が、筆者のキーボードにおける親のような存在になっている。
2つ目は、最初の勤め先で憧れの上司に勧められたことで使い始めたIBM/Lenovoの「ウルトラナビ付キーボード」だ。
「このキーボードだったら、マウスを動かすのにキーボードから手を離さないでいい」と教わり、実際に使ってみるとトラックポイントやトラックパッドがキーボードに一体化され、マウスに手を伸ばさないでいいことの快適さを知ってしまった。
しかもキーはThinkPadを模しているのでノートPCらしい打鍵感なので、1つ目と合わさり、現在の筆者のキーボードへのこだわりにつながる、に至っている。
歴代使ってきたThinkPadキーボードの一部。処分したものなど含めると10枚は使っているはずでも今はFMV Mobile Keyboard
そんな筆者が現在愛用しているキーボードは富士通クライアントコンピューティングの「FMV Mobile Keyboard」だ。
愛用中だけあって、キートップのテカリなども目立つくらいに使い込んでいる
ここまでのエピソードの通り、順当にいくと「ThinkPad トラックポイント キーボード II」を使っているはずなのだが、過去に別記事で書いたようにThinkPadのキー配列の変更に伴い、FMV Mobile Keyboardに買い替えを行なっている。
FMV Mobile Keyboardだが、愛用中のノートPC「LIFEBOOK UH」のキーボード部をそのまま取り出したようなキーボードだ。なのでキー配列はLIFEBOOK UHと同じだ。細かいことを言えばファンクションキーに割り当てられた機能が異なるが、使用頻度が高い機能ではないので気にならない。
打鍵感もLIFEBOOK UHとそこまで差もないので、デスクトップPCとノートPCを行き来していてもタイプミスが起きにくい。
接続はUSB Type-Cによる有線接続とBluetoothによる無線接続に対応しており、Bluetoothは3台までペアリングを行ない、接続先を切り替えることが可能だ。有線接続まで含めると接続先は4台とかなり多い。
筆者の場合、PCモニターのKVM機能を使い、利用頻度の高いメインのデスクトップPCとMac miniは有線接続で、それ以外のPCとの接続をBluetoothで行なっている。
Bluetooth接続で3台のデバイスを切り替えられるのも便利
トラックパッドとクリックボタンもあるので、FMV Mobile Keyboardの接続先を変えるだけでデスク上に違うデバイスを持ってきたりすることなく、キー入力もマウス操作も行えるのはかなり便利だ。
実はある不満
総じて筆者にとってはかなり満足度の高いキーボードなのだが、実は不満もある。
それが「キックスタンドがないこと」だ。
FMV Mobile Keyboardは名前に「Mobile」を冠する通り、持ち運びを意識したのか薄型化に振っているので、キーボードに傾斜をつけるキックスタンド機能がない。
そのまま使うとキーボードが平たくなりすぎて打ちづらいと感じたため、ノートPCの裏面に貼りつけるキックスタンドを使い、ちょうどいい傾斜にして現在は使っている。
これはまったく持ち運ぶ予定がないからできるカスタマイズかもしれないが、もし後継モデルが出てくるのであれば、ぜひキックスタンドを内蔵してほしい。
キックスタンドがないので、ノートPC用のスタンドをキーボード裏に貼っている
これのおかげで、使用時は丁度いい角度がついてかなり使用感が改善した左右分離型の自作にも挑戦したい
なお、これだけこだわりとして「愛用中のノートPCと同じ配列のキーボード」を選んできた筆者だが、最近は左右分割型の自作キーボードに興味津々だ。
今夏、左手を骨折した際に友人が作成する「conductor」というキーボードを使ってみたら意外と使い勝手がよく、さらに筆者の好みの「moNa2」というキーボードを年末年始で組み立ててみようと計画中だ。
ノートPCと同じではないものの、どちらもロープロファイルのキースイッチに、ポインティングデバイスとしてトラックボールを搭載するので、一応「こだわり」の部分を満たしてくれている。
無事に組み立てができ、そして愛用のキーボードになった際は、来年(2026年)の今頃にこうしたコラムで紹介している可能性もあるだろう。
奥がconductor。手前はこれから組み立て予定のmoNa2の基板だ使用PC機種名自作PC(Ryzen 7 7940HSが載ったヘンテコ中華マザーボードで組んだPC)キーボード仕様メーカー/製品名FCCL FMV Mobile Keyboardキースイッチ(軸の種類)パンタグラフキー配列日本語配列サイズ/キー数テンキーレス 86キーキーピッチ約19mmキーストローク約1.5mm押下圧(重さ)多分軽め(数値非公表)打鍵音静音接続方式USB-C有線接続(Bluetooth対応もしているが未使用)筐体の色/素材樹脂筐体、ダークシルバーカスタマイズ箇所キックスタンドを追加して傾斜をつけて使用キーバックライト白色バックライトあり
