トランプ氏、ウクライナ和平の進展期待 ゼレンスキー氏と会談

トランプ米大統領(右)とウクライナのゼレンスキー大統領。12月28日、フロリダ州で撮影。REUTERS/Jonathan Ernst

[29日 ロイター] – トランプ大統領は28日、米フロリダ州の私邸でウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。会談後、ウクライナ戦争の解決に向けた協議がさらに進展することを期待していると述べた。

ゼレンスキー氏は会談で大きな進展があったとし、米国とウクライナの代表団が来週会合を開き、戦争終結に向けた諸問題について最終的な詰めを行うことでトランプ氏と合意したと述べた。

「われわれはあらゆる問題について実質的な協議を行い、ウクライナと米国のチームが過去数週間で成し遂げた進展を高く評価している」とメッセージアプリのテレグラムに投稿した。

トランプ氏とゼレンスキー氏は共同記者会見で、ウクライナに対する安全の保証についてほぼ合意に達したと示唆した。ただ、領土問題についてはトランプ氏がいくつかの「厄介な問題」を解決する必要があると述べた。

トランプ氏は戦争終結に向けた交渉が成功するかどうかは「数週間以内に」明らかになると述べた。

ゼレンスキー氏は、ウクライナへの安全の保証について合意に達したと述べた。トランプ氏はやや慎重な姿勢を示し、合意に向けて95%の進捗状況にあるとし、米国の支援を受けて欧州諸国がその取り組みで「大きな部分」を担うことを期待していると述べた。

フランスのマクロン大統領は、トランプ氏とゼレンスキー氏の会談後にXへの投稿で、安全の保証に関して進展があったとし、いわゆる「有志連合」の参加国が1月上旬にパリで会合を開き、「具体的な貢献」を最終決定すると述べた。

ゼレンスキー氏はウクライナ軍が東部ドンバス地方から完全撤退するという米国の提案を和らげたいとこれまでに述べている。この提案はロシア側の要求でもあり、ウクライナ軍の支配する一部領土を割譲することを意味する。

トランプ氏とゼレンスキー氏は28日の会談後、ドンバスの将来はまだ決まっていないという認識を示した。ただ、トランプ氏は協議が「正しい方向に進んでいる」とし、「未解決だが、かなり近づいている。非常に難しい問題だ」と述べた。妥協点を探る米国は、ウクライナが同地域から撤退した場合の自由経済圏の設置を提案しているが、これが実際にどのように機能するかは依然として不透明だ。

両首脳は、戦争終結後のウクライナへの安全の保証についてどのような合意に達したかについてもほとんど明らかにしなかった。

ゼレンスキー氏は、いかなる和平合意もウクライナ議会、あるいは国民投票による承認が必要だと述べた。トランプ氏は合意成立に必要であれば議会で演説する用意があると語った。

欧州首脳らは28日の会談の少なくとも一部に電話で参加した。欧州委員会のフォンデアライエン委員長は電話会談後、良好な進展が見られているという認識を示し、ウクライナには強固な安全の保証が必要だと指摘。

「欧州はこの進展を確固たるものにするため、ウクライナおよび米国のパートナーと引き続き協力する用意がある。この取り組みで最も重要なのは最初から揺るぎない安全の保証を確保することだ」とXに投稿した。

英国のスターマー首相の報道官は、欧州首脳が「強固な安全の保証の重要性を強調し、野蛮な戦争を可能な限り早期に終わらせる緊急性を再確認した」と述べた。

ロシア大統領府はトランプ氏の交渉に支持を表明。ロシアのドミトリエフ大統領特別代表はトランプ氏の和平努力を世界は評価していると述べた。トランプ氏とゼレンスキー氏の会談を受けて29日早朝にXに投稿した。

トランプ氏はゼレンスキー氏との会談に先立ち、ロシアのプーチン大統領と電話会談した。この会談についてトランプ氏は「生産的」、ロシアのウシャコフ大統領補佐官は「友好的」だったと述べた。

ウシャコフ氏は、プーチン氏がトランプ氏に対し、欧州連合(EU)とウクライナが提案した60日間の停戦は戦争を長期化させると伝えたと述べた。ウシャコフ氏はまた、ウクライナはドンバス問題に関して「これ以上遅滞なく」決定を下す必要があると指摘。さらに、ロシア政府は紛争解決のため、経済と安全保障上の懸念に焦点を当てた作業部会を設置することで合意したと明らかにした。

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