<為替> 米連邦準備理事会(FRB)が前日に示した見通しが市場の予想よりもハト派的だったことを受け、ドルがユーロ、スイスフラン、英ポンドに対し数カ月ぶりの安値を更新した。ドルは対円でも下落した。
この日発表の米経済指標では、12月6日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)が23万6000件と、前週から4万4000件増加。急増は年末にかけての季節調整が難しくなっていることを反映したもので、労働市場の状況に実質的な変化があったわけではないとみられているものの、ドル相場の重しになった。
終盤の取引でドル/円は0.3%安の155.61円。
ユーロ/ドルは0.4%高の1.1740ドル。一時は10月3日以来の高値を付けた。

NY外為市場:

<債券> 国債利回りが2日連続で低下した。市場は、予想よりもハト派的だった米連邦準備理事会(FRB)の金利決定や政策金利見通しのほか、この日発表された雇用関連データを消化する展開となっている。
10年債利回りは2.3bp低下の4.141%。前日は一時、3カ月ぶりの高水準である4.209%を付けていた。
2年債利回りは3.9bp低下の3.526%。

米金融・債券市場:

<株式> S&P総合500種(.SPX), opens new tabとダウ工業株30種(.DJI), opens new tabが終値で最高値を更新した。連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で示した政策スタンスが予想ほどタカ派的ではなかったことが背景。一方、IT大手オラクル(ORCL.N), opens new tabの業績見通しを受けて人工知能(AI)関連投資への懸念が高まり、ハイテク株中心のナスダック総合(.IXIC), opens new tabは下落した。
オラクルは10日発表した四半期決算で、業績見通しがアナリストの予想を下回ったほか、年間支出が従来の計画より150億ドル増えると警告。AIクラウドコンピューティングへの大規模な投資が資金の枯渇につながるとの懸念が高まり、株価が10.8%急落した。下落率は1月下旬以来の大きさとなった。半導体大手ブロードコム(AVGO.O), opens new tabは引け後に決算発表を控える中、1.6%安で通常取引を終えた。ただ、決算を受け時間外取引では4%上昇している。
メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニー(DIS.N), opens new tabは11日、生成人工知能(AI)「Chat(チャット)GPT」を手掛ける米オープンAIに10億ドルを出資すると発表し、株価は2.4高で引けた。

米国株式市場:

<金先物> 米長期金利の低下やドル下落に伴う割安感を背景に買いが膨らみ、反発した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比88.30ドル(2.09%)高の1オンス=4313.00ドルとなった。これは10月下旬以来、約1カ月半ぶりの高値水準。

NY貴金属:

<米原油先物> ウクライナ停戦交渉の行方が注視される中、反落した。米国産標準油種WTIの中心 限月1月物の清算値(終値に相当)は前日比0.86ドル(1.47%)安の1バレル= 57.60ドル。これは、中心限月の清算値ベースで10月下旬以来約1カ月半ぶりの安 値水準。2月物は0.85ドル安の57.45ドルだった。

NYMEXエネルギー:

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