米国株式市場=S&P小幅安、FOMC結果待ち

2025年4月7日、米ニューヨーク証券取引所(NYSE)で撮影。REUTERS/Kylie Cooper

[9日 ロイター] – 米国株式市場はS&P総合500種(.SPX), opens new tabが小幅に下落して取引を終えた。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控える中、連邦準備理事会(FRB)が利下げを実施しても、タカ派的な姿勢を示すとみられている。また、来年に費用が増加するとの見通しを示したJPモルガン・チェース(JPM.N), opens new tabが下落し、相場を圧迫した。

FRBは9日、2日間にわたるFOMCを開始した。インフレ率はFRBの目標である2%を依然として上回っているが、市場では0.25%ポイントの利下げが見込まれている。

政策当局者らは見通しについて異なるメッセージを発しており、物価上昇圧力が容易に再加速し得ると警告する者もいる一方で、労働市場の健全性をより懸念する声もある。

この日発表された指標では先行き不透明感は払拭されなかった。10月の雇用動態調査(JOLTS)によると、求人は小幅に増えたものの、企業が不確実な経済環境に対処する中、採用は低調に推移した。また、全米独立企業連盟(NFIB)の報告書によると、企業は近い将来に新規雇用を創出する意向を示している。

クリアブリッジの経済・市場戦略責任者、ジェフ・シュルツ氏は「今の市場のバイアスは、雇用機会の増加により、FRBのハト派的な姿勢がやや弱まるという方向にあるようだ」と述べた。

CMEのフェドウオッチツールによると、市場が織り込む10日の利下げ確率は約87%となっている。しかし、シュルツ氏は「明日の利下げ後に利下げが一時停止される可能性が高まっている」とみている。

JPモルガンのコンシューマー・コミュニティー・バンキング部門責任者、マリアンヌ・レーク氏は2026年の経費が約1050億ドルに増加するとの見通しを示した。これを受け、一時1%近く上昇していたS&P銀行指数(.SPXBK), opens new tabは2%安と下げに転じた。JPモルガンは4.7%安で、4月4日以来の大幅な下落率を記録した。S&Pの主要11業種では5業種が下落。エネルギー(.SPNY), opens new tabが0.7%高と上昇を主導した一方、ヘルスケア(.SPXHC), opens new tabの下落率(約1%)が最大だった。テクノロジー株も不安定な値動きとなった。トランプ大統領は8日、エヌビディア(NVDA.O), opens new tabが人工知能(AI)向け半導体「H200」を中国などの国の承認された顧客に輸出することを認め、25%の手数料を徴収すると明らかにした。しかし、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道によると、中国側はこの半導体へのアクセスを制限しようとしている。また、米国の対中強硬派はトランプ政権の決定を非難した。

エヌビディアは0.3%安。フィラデルフィア半導体指数は0.04%安。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.14対1の比率で上回った。ナスダックでも1.24対1で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は145億株。直近20営業日の平均は173億4000万株。

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