中国主席、仏大統領に同行し成都訪問 異例の厚遇

写真は左から、ブリジット夫人、マクロン仏大統領、習近平国家主席、彭麗媛夫人。12月5日、四川省都江堰市で代表撮影。REUTERS

[北京 5日 ロイター] – 中国の習近平国家主席は5日、フランスのマクロン大統領に同行して中国南西部の四川省成都を訪問した。異例の厚遇で、欧州連合(EU)との関係において中国がフランスを重視していることを浮き彫りにした。

ただ、こうした友好演出にもかかわらず、マクロン氏の訪中成果は外交的なアピールにとどまり、具体的な経済成果は乏しいとみられている。

中国のソーシャルメディアで拡散された動画によると、マクロン氏は市内の金城湖公園でジョギングをしていた人々を驚かせた。その後、習主席と都江堰ダムで合流したと国営メディアが報じた。このダムは紀元前3世紀から成都周辺の水の流れを管理してきた。

4日に首都北京で行われた首脳会談では高齢化、原子力、パンダ保護など12件の協力協定に署名した。金額は明らかにされていないが、マクロン氏の4度目の中国公式訪問にはフランスの一部有力企業のトップが同行している。習氏は欧州エアバス(AIR.PA), opens new tabの航空機500機の発注を承認しないとみられている。ボーイング(BA.N), opens new tab機の新たな購入の約束を迫る米国との貿易交渉において、中国の影響力が弱まることになるためだ。フランス産コニャックや豚肉の規制緩和についても、欧州委員会が中国製EV(電気自動車)への関税措置を維持する中、中国が譲歩する可能性は低い。 もっと見る

マクロン氏は、四川大学の学生からロックスター並みの歓迎を受けた。学生らが周囲に群がる中、同氏は講演で中国に国際社会での役割を再考するよう呼びかけた。

「われわれは前例のない断絶の時代にある」とし「第2次世界大戦後に構築された多国間主義と協調に基づく世界秩序に亀裂を生じている」と語った。

中国が指摘する西側衰退論にも反論し「欧州は古い、主要7カ国(G7)は傲慢、西側はグローバルサウスを見下している――。そう言う人もいるが、それは物語であり、作り話だ」と述べた。

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