ユーロ圏の11月のインフレ率は、前月から伸びが若干加速し、追加利下げの根拠はほぼ見当たらないとする欧州中央銀行(ECB)の見解を裏付ける結果となった。

  欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が2日発表した11月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比2.2%上昇。前月は2.1%上昇だった。ブルームバーグがまとめた予想中央値は2.1%上昇が見込まれていた。変動の激しい項目を除くコアCPIは前年同月比2.4%上昇で、前月から変わらずだった。当局者らが注視するサービスのインフレ率は若干上昇した。

11月のユーロ圏消費者物価指数:速報値(表)

  新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後の物価急騰を経て、ユーロ圏のインフレ率は9カ月間、ECBが目標とする2%付近で推移している。基調的なインフレ圧力も、より緩やかなペースではあるが弱まりつつある。

  ただユーロ圏加盟国間では状況が大きく異なっている。各国の経済状況の違いやベース効果が響いているためだ。ドイツではインフレが加速した一方、フランスでは横ばい、スペインとイタリアではインフレは減速した。

  投資家やエコノミストらの間ではECBは今月の会合で政策金利を再び2%で据え置くとみる。

ユーロ圏、欧州主要国のインフレ率推移

 

 

 

原題:Euro-Zone Inflation Edges Higher, Backing Steady ECB Rates (1)

(抜粋)

— 取材協力 Joel Rinneby, Harumi Ichikura and Barbara Sladkowska

(第3段落以降を追加します)