ロシアのタンカーに対する攻撃増加が続くようなら、ロシアはウクライナ支援国のタンカー攻撃を考えるようになるかもしれないと、プーチン大統領が警告した。現地メディアが報じた。

  インタファクス通信の報道によると、プーチン氏は「ウクライナ軍が今していることは、海賊行為だ」と語った。

  ロシアに関連するタンカーへの攻撃は以前は散発的にしか起きていなかったが、過去1週間に増加。船舶管理会社の少なくとも1社は、攻撃に遭う恐れがあるためロシア向けの輸送を停止すると表明した。

  米国が停戦に向けて新たな働きかけを行う一方で、エネルギー関連を標的としたロシアとウクライナの攻撃は激しさを増している。前線のこう着が続く中で、優位な立場を得たい狙いがあるとみられる。

  ウクライナはロシアの製油所に対して過去最多となる攻撃を仕掛け、カザフスタン産の原油を取り扱う主要な輸出ターミナルにも深刻な被害を与えた。一方、ロシアは冬を前にえん戦気分を広げようと、ウクライナのエネルギーインフラへの攻撃を続けている。  

The fire-damaged Kairos tanker in the Black Sea, in a photo released by the Turkish Ministry of Transport on Nov. 30.

黒海で攻撃を受けた制裁対象のタンカー「カイロス」

Source:トルコ運輸・インフラ省

報復措置

  プーチン氏は、ロシアの攻撃対象を港湾施設やウクライナに寄港する船舶に広げることが、最初の対抗措置になる可能性があると主張。

  「第2に、これが続くならば、こうした海賊行為の実行でウクライナを支援する国々の船舶に対して報復する可能性を検討する。これを行うとは言わないが、可能性を検討する」と続けた。

  先週には大型石油タンカー2隻が黒海で攻撃に遭い、別の燃料タンカーがセネガル沖でも攻撃を受けた。このタンカーの管理会社は、ロシアとの取引をやめると発表した。

  ロシアに向かうことへの警戒感が業界内で広がれば、同国産コモディティーの輸送コストは押し上げられる可能性がある。

  「最も徹底的な選択肢は、ウクライナを海から切り離すことだ。そうすれば、海賊行為は原則的に不可能になる」とプーチン氏は語った。

原題:Putin Warns of Possible Strikes on Ukrainian Allies’ Ships (2)(抜粋)

— 取材協力 Alaric Nightingale