ネタニヤフ氏、汚職裁判で異例の恩赦要請 「イスラエルに利益」

写真は11月、イスラエルの国会で演説するネタニヤフ首相。REUTERS/Ronen Zvulun

[エルサレム 30日 ロイター] – イスラエルのネタニヤフ首相は30日、汚職裁判を巡りヘルツォグ大統領に恩赦を求めた。訴追が自身の統治能力を妨げており、恩赦がイスラエルにとって利益になると主張している。

ネタニヤフ氏は贈賄、詐欺、背任の罪で訴追されている。弁護団は大統領府宛ての書簡で、同氏に対する刑事訴追が社会の分断を深めており、国家和解のためには裁判の終結が必要だと訴えた。また、裁判への出廷頻度が増していることが首相としての職務の執行に大きな負担になっているとも記した。

ネタニヤフ氏は所属する与党リクードが発表した動画で、「国の利益を願う全ての人が、この措置を支持してくれることを期待している」と語った。繰り返し選挙に勝利してきたことで国民の信任を得ていると強調した。

イスラエルでは通常、有罪が確定した後にのみ恩赦が認められる。ネタニヤフ氏の弁護団は、今回のように公共の利益が危機に瀕している場合、大統領は国民の分断を修復し、国家の結束を強化するために介入できると主張している。

大統領府は今回の要請は「異例」であり、「重大な影響」を伴うと指摘し、関係機関の意見を聴取した上で、「責任を持って誠実に検討する」としている。

野党指導者のラピド前首相は、ネタニヤフ氏が罪を認めて反省の意を示し、直ちに政界から退くのでない限り、恩赦を与えるべきではないと述べた。

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Alexander Cornwell

Alexander has over a decade of international reporting experience. He is currently a senior correspondent in Jerusalem covering Israel & the Palestinian Territories and was formerly in Dubai where he covered the Arabian Peninsula, including the United Arab Emirates, Saudi Arabia and Yemen, often writing about foreign policy, security and economic-related issues.